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ZOTACから満を持して登場!有機EL(AMOLED)を搭載するポータブルゲーミングPC「GAMING ZONE」

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ポタゲ好き
ポタゲ好き

ポータブルゲーミングPCをいろいろ見ているんだけど画質とか色味とか

もう少し高い性能を持った機種出てこないかな。

Kotack<br>(ZACK IT編集)
Kotack
(ZACK IT編集)

Computex 2024でお披露目済みだったZOTAC GAMING ZONEが

先日正式に発表されたよ!日本での発売情報含めて解説しよう。

本記事ではZOTACから新しく発表された「GAMING ZONE」。AMOLED(有機EL)パネルを搭載し、ジョイスティックの他トラックパッドも筐体の両サイド備える当製品。細かい仕様や日本国内での発売情報などを解説していく。

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「ZOTAC GAMING ZONE」 製品概要

ZOTACが満を持してリリースしたポータブルゲーミングPC「GAMING ZONE」は、ポータブルゲーミングPC市場に新たな風を吹き込む存在になるかもしれない。最大の特徴は、業界初の7インチ120Hz有機EL(AMOLED)ディスプレイを搭載している点だろう。このディスプレイは鮮明な色彩と高いコントラストを実現し、従来のLCDと比較しても一線を画した没入感を得られる。AMD RYZEN 8840Uを搭載しポータブルゲーマーにとって、より手軽にAAAタイトルをプレイする環境として注目されるデバイスと言えるだろう。

7インチ120HzのAMOLEDとして業界初

ポータブルゲーミングPC「ZONE」の強み

  • 強力な内蔵GPU搭載AMD Ryzen 7 8840Uプロセッサー
  • ポータブルゲーミングPC初7インチ120HzのAMOLED搭載
  • マルチ機能ジョイスティック
  • 両サイドにトラックパッド搭載
  • フルサイズのM.22280 512GB(PCIe 4.0) SSD
  • UHS-II microSD対応カードリーダー

一つ一つ特徴を見ていく。

強力な内蔵GPU搭載AMD Ryzen 7 8840Uプロセッサー

ZONEにはAMDの最新プロセッサー「Ryzen 7 8840U」が搭載されている。このプロセッサーは、パフォーマンスと省電力性を兼ね備えており、高性能ミニPCでも搭載機種が多い。ポータブルデバイス向けプロセッサーでありながら高い処理能力を実現している。ゲーミングだけでなく、クリエイティブな作業やマルチタスクにも対応できるのが強みだ。内蔵しているRadeon 780Mは、AMDデスクトップ向けAPU「RYZEN 7 8700G」に搭載されたGPUと動作クロックは違えどほぼ同等のスペックを誇るため、フルHDクラスのゲーム設定であれば60fps前後で動いてしまうタイトルも少なくない。

ポータブルゲーミングPC初7インチ120HzのAMOLED搭載

有機ELディスプレイは、より深い黒(漆黒)と鮮やかな色彩(高コントラスト)を提供する。これにより、液晶パネルでは体験できないような暗いシーンや明るいシーンでの没入感に圧倒されることだろう。特に風景描写に魅力がある色彩表現が重要なゲームタイトルでは、その違いがはっきりと体感できるだろう。筆者は「原神」ファンだが、魔人任務や伝説任務といったストーリーを進める以外にも周りの風景を楽しみながら冒険するのが好きなので同じようなユーザーにはAMOLED(有機EL)は最適。

競合メーカーの中には同じくAMOLED(有機EL)を搭載した機種を発表済みのメーカーもあるが、7インチの比較的ポータブル向けでは大型かつ120Hzの高いリフレッシュレート品では初となる。

ZOTACの製品発表ページより

マルチ機能ジョイスティック

ジョイスティックには通常の操作に加えて、「ラジアルダイヤル」としての機能も備えており、回すことで瞬時にシステム設定の切り替えが可能だ。

気になったところとしてはマクロ設定などで独自のキーを割り当て可能であるとすれば、イラストレーターの左手デバイスのような活用方法が模索できるのでは?と少し期待を寄せているがどうだろうか。

両サイドにトラックパッド搭載

これも面白い機構の為紹介。

通常、ポータブルゲーミングPCでマウスカーソルを動かそうとした場合、ジョイスティックまたはタッチパネルでの操作となる。「GPD Win」などを使ったことのあるユーザーはわかると思うが、ジョイスティックでのマウス操作は若干慣れが必要(人による)。そのためノートPCのように扱うことが可能なトラックパッドが両サイドに備えられているのは右利き/左利き問わず使用可能で非常にありがたい。

フルサイズのM.22280 512GB(PCIe 4.0) SSD

ストレージには高速なNVMe PCIe 4.0 x4 SSDが採用されており、512GBという十分な容量を備えている。これにより、ゲームのロード時間が短縮され、ストレスフリーなプレイが可能だ。

またM.2 2280という汎用規格を採用しているため、PCショップやオンラインなどで入手性の高いSSDであることから換装も容易であると推定される。1TB/2TBへの拡張性も担保されている。

ポータブルゲーミングPCは2230/2242対応が多いが、
当製品は2280の汎用性の高い規格。

UHS-II microSD対応カードリーダー

UHS-II対応のmicroSDカードリーダーを搭載しているため、追加ストレージの拡張も容易だ。大容量データの転送速度も高速で、ゲームやデータのやり取りがスムーズに行える。

競合メーカー品だとUHS-Iまでの対応が多いなかUHS-II対応であることは、1つの強みである。

項目UHS-IUHS-II
転送速度
(理論値)
104 MB/s312 MB/s
互換性UHS-I対応機器で使用可能UHS-I対応機器への下位互換、
及びUHS-II対応機器での高速転送
主な用途一般的な画像・動画データ高画素写真や4K動画等

ただ、一方で大容量SSDへの換装の難易度によってはSSD製品の方が安価に大容量化できるメリットが多い(=UHS-II対応microSDカードは高い…)。

製品スペック

項目スペック
ディスプレイ7インチ AMOLED(有機EL)ディスプレイ
OSWindows 11 Home
プロセッサーAMD Ryzen 7 8840U
メモリ16GB LPDDR5Xメモリ(7500Mhz)
ストレージ512GB M.2 NVMe PCIe 4.0 x4 SSD
グラフィックス内蔵AMD Radeonグラフィックス
バッテリー48.5Wh
重量692g
備考USB 4 ×2ポート搭載、電源アダプター(USB Type-C 65W)

今まで紹介してきた特徴に加えるとすれば、I/OポートとしてUSB 4ポートを2つ備えるのは大きな特徴。また、電源はUSB Type-C 65Wの為、PD対応のUSBアダプター(65W以上)を1つ持っておけば使用できそうだ。

日本国内での発売日はいつ?

気になる日本国内での発売日は、まだ正式には発表されていない。ただ、ZOTACの日本法人がX(旧Twitter)でグローバルの発表と日本国内での取り扱い情報について言及しているため近々(今後数ヶ月以内)日本国内市場にも投入される可能性が高い。公式からのアナウンスを待ちつつ、販売情報を随時チェックしておくことをおすすめする。

ZOTAC日本X(旧Twitter)アカウント

まとめ

数多くのグラフィックスカードやゲーミングミニPCを輩出してきたZOTACが満を持して発表したポータブルゲーミングPC。初の有機EL搭載という点で既存の競合製品とは一線を画す存在だ。強力なAMDプロセッサーやトラックパッド、フルサイズの高速SSDなど、ゲーマーにとって理想的なスペックが詰まっている。発売日が待ち遠しいが、その価値は十分にあるだろう。

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