空冷でスタイリッシュで高級感のあるCPUクーラー
ってないのかな?どれも工業的なデザインで中々かっこいいの無いよね。
(ZACK IT編集)
DeepCoolの”AK400 DIGITAL WH”はそんな君にぴったりだよ。
元々AK400は価格.com 1位のTHE・2024年定番空冷CPUクーラーだけど、
そのモデルにデジタルパネルを追加した製品で、温度やCPU使用率を監視できるんだ。
AK400 DIGITAL WH スペック概要
主な特徴
- ヒートシンクトップにデジタルパネル装備でステータス確認ができる
- ヒートパイプに至るまでこだわりのホワイトカラーで統一感のあるデザイン
- 独自の”ホワイトマトリックスデザイン”を採用したヒートシンク
- 流体動圧軸受(FDB)ファン採用で静音性高く長寿命・高耐久
こだわりのデザイン設計はさることながら、きっちり求められている性能・機能をふんだんに取り入れてきたといった印象。
想定ターゲット
- ケースから細かなパーツまで白で統一したい
- 水冷使うほどの高性能CPUではないが、温度管理あれば嬉しい(カッコいい)
- コスパ重視
主な付属品
付属品はCPUソケット周りとファンの取付金具系と、インストレーションガイドだ。ガイドは製品ページからもダウンロード可能。
メーカーによってはこれに加えて、グリスやドライバーを付属させてくることもあるが当製品はこのあたり大分簡素な印象だが、そもそもドライバーの無い自作erはいないし、グリスも1,000円未満で満足のいくグリスは購入できるのであまり困らないだろう。安いすぐ乾くグリスを付属されても塗り替えの手間が増えるだけである。
価格.comでの評判
AK400シリーズは2024年3月時点でコスパの優れたモデルとして価格.com1位に入っている定番CPUクーラーだ。ただし本記事で使用感レビューをするモデルはこの製品のデジタルパネル搭載版モデルとなり型番は異なるものの、冷却性能は同性能である。
実際に使ってみた
主な構成
前回の記事でも既に利用した機材をそのまま使っている。
ケースの他マザーや本製品、電源をホワイトカラーで統一できるよう調達した。
パーツ | 型番・品名 | 備考 | 価格 |
ケース | CX200M RGB ELITE WHITE | 白ケース | Amazon |
CPU | AMD Ryzen 5 8600G BOX | Amazon | |
クーラー | AK400 DIGITAL WH | 白クーラー | Amazon |
M/B | B650M AORUS ELITE AX ICE | 白マザー | Amazon |
メモリ | CMH32GX5M2E6000C36W | 白メモリ | Amazon |
SSD | Lexar NM790 2TB | Amazon | |
電源 | SST-DA750R-GMA-WWW | 白電源 | Amazon |
外観・デザイン
ホワイトマトリックスデザインこと市松模様だが画像だと伝わりにくいかもしれないが非常にスタイリッシュで悪くない。
トップのデジタルパネルの表示周り。ロゴもLEDなので電源が完全に切れているとただの白いパネルだ。デジタルパネルの使用には、USB2.0ピンヘッダの接続が必須なので、クーラーに付属しているケーブル類は忘れずに差すようにしよう。
メリット
スタイリッシュなデザイン
まるで市松模様のようなホワイトマトリックスデザインは秀逸で見ていて飽きない。CRYORIGのヒートシンクで採用されているハチの巣のような「ハニカムデザイン」はあちらも特殊デザインを採用しているがあくまで風の通りを改善することが主体のデザインで、こちらはデザイン性を重視している印象だ。
CPU状態のチェック
ユーティリティで特に設定をしていない場合、表示できる項目が数秒おきに入れ替わる。
(CPU温度と使用状況%)
冷却性能
冷却性能の計測にはベンチマーク時での温度をHWMontorというアプリケーションを使用して測定した。
ベンチマークに使用したのはCinebench2024。GigabyteのUEFI上からPBOの設定を最も高く設定した状態(Max90度Level5設定/”90l5”)で、10分間連続設定で回した際の最大温度だ。
ちなみにWraithクーラーの方は10分間を完走することなくPCが落ちた。(設定温度である90度を超えたためと思われる)
AK400 Digital WHは付属品であるWraith Stealthクーラーと比較しても25%近く最大温度を下げることができた。今回検証で用意したRYZEN 5 8600GはTDP65WとはいえPBOの設定を高めにいじると付属クーラーでは太刀打ちできず、AK400レベルのクーラーは用意すべきだろう。
静音性の高さ
AK400は比較的安価なコスパ重視のCPUクーラーの分類されるため、うるさいとイメージしがちだが当サイトで検証した限りだと全くそんなことはなくむしろコスパの光る静音クーラーであることが分かった。
騒音を図る検証環境がまだ充実していないためあくまでiPhoneの無料アプリで参考値程度だが、同様の条件で別のクーラー同士比較したものなので一定の参考値にはなるのではないだろうか。
計測方法だが、Cinebench2024マルチタスクを10分間連続設定で途中経過5分程度の騒音レベル。
比較対象はRYZEN 5 8600Gの付属クーラーである、AMD Wraith Stealth Cooler (LEDなし)だ。
いずれもクーラー本体から約10cm程度離れたところでiPhoneを近づけて測定した。
結果は一目瞭然、画像を見ていただければわかる通りだがグラフにまとめた。
アイドル時にはほぼ差異は出なかったものの、Cinebench2024実行中の騒音については約20%近くの差がみられ、RYZENのCPUやAPUの付属クーラーを使用しているユーザーはぜひ買い替え検討をおすすめしたい。
デメリット
価格について
デジタルパネルでCPU温度などを監視できる利便性の傍らどうしても通常版よりも価格が上がってしまい割高感がぬぐえない。とはいえCPU温度の監視をパーツ単位で行おうとすると他の選択肢としては簡易水冷のヘッドに画面が付いたものやマザーボードを変更する必要があり、いずれも高価格帯に多いため、それと比較するとこのAK400デジタルは手頃に導入できるモデルといえよう。
LEDの光り方
昨今LEDファンを多く搭載したゲーミングパソコンがトレンドの中、当製品のファンは光らない。
光る個所としては、デジタルパネル部分(ロゴ含む)と画像ではわかりにくいがトップ部分の脇にLEDラインが両サイド入っている形だ。
筆者的には落ち着いた品のある光り方でむしろ好みだが、ユーザーによってはよりピカピカ光らせたい場合は追加でファンの購入が必要になるだろう。
AK400にグリスは付属している?
AK400には既にベースプレートにグリスが塗布されているのでそのまま使用可能だ。
ただし検証後CPUを入れ替えたり、組み換え時には新たにグリスが必要になってくるので数百円の出費ではあるし1つ購入しておくことをお勧めする。
筆者が今回の検証機材を購入した際に合わせて買ったのは、「えくすとり~むぐりす」だ。
この製品の内容量は4gと量的にも数回の塗り直しでは困らず使い切ることができるのでコスパが高くおすすめ。何よりパッケージが秋葉原チックでかわいいのも推せるポイントの一つだ。
まとめ
ここまで「AK400 Digital WH」を紹介してきたが、非常に洗練されたホワイトデザインで、白で統一されたゲーミングパソコンを組むには他にない魅力を詰め込んだ空冷CPUクーラーだ。一方で、デジタルパネル不要なユーザーであればDigitaがついていない通常の「AK400 WH」もあるためそちらの購入を検討してみてもいいかもしれない。
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