
知り合いがKTCのM27P6が入荷した!って喜んでいたけど何がいいの?
そもそもHDR 1400とかMini LEDって何?

(ZACK IT編集)
お、最近注目のモニターだね。HDR 1400とかMini LEDについては別の記事でも詳しく解説した回があったのでそちらも参考にしてほしいけど、このモニターはそれらの仕様を網羅しているのにもかかわらず神コスパってのが結論だね。
KTC M27P6に備えたMini LEDとは?HDR 1400の強みも解説
KTC M27P6は、近年注目を集めているMini LED技術を採用したゲーミングモニターである。Mini LEDバックライトは従来のLEDバックライトよりもより細かな座標制御を行うため、液晶モニターの課題であった暗いシーンで白っぽく光りがちな没入感を下げる映像を飛躍的に改善するほか、明るいシーンでも特に白飛びせずに明るい表現が可能なためワンランク上のHDR映像を体験できる。

また、27インチというゲーミング汎用性の優れたサイズと、高いリフレッシュレート、そして優れた色再現性により、ゲーマーからクリエイターまで幅広いユーザー層から支持を得ている。特にそのコストパフォーマンスの高さは特筆すべき点であり、Mini LED技術を採用しながらHDR対応も1400までと高スペックであり、ほかのメーカーでもまだラインアップが少ない中での、かなり攻めた価格設定のため、ユーザーの目には魅力的に移りやすい。競合製品のHDRは400や600といった性能レベルのものが多く、やはりHDR映像を楽しむという点においては、KTC M27P6と比べ、1段階劣るものであることは否定できない。
Mini LEDの詳細解説は下記の記事で説明しているので参考にしてほしい。
価格と詳細スペック
KTC M27P6の価格と主要スペックは以下の通りである。
M27P6 | |
---|---|
画面サイズ | 27インチ |
パネル種類 | Fast IPS |
解像度 | 4K(3840×2160)/ フルHD(1920×1080)/ |
リフレッシュレート | 160Hz/ 320Hz |
応答速度 | 1ms |
映像入力端子 | HDMI2.1, DP1.4, USB Type-C |
可変リフレッシュレート(VRR) | Adaptive-Sync |
HDR | HDR 1400 |
その他機能 | デュアルモード USB Type-C 65W |
価格(2025/7/8時点) | 89,980円 (後述のクーポンで更に値引き) |
この製品の大きな特長はMini LEDバックライト搭載で、HDR 1400対応であることだがそれに加えて、デュアルモード機能を搭載していることだろう。この技術は他社ゲーミングモニターブランドでもここ最近から見る機能の1つではあるのだが、最大解像度とサブ解像度を切り替えることが可能で、リフレッシュレートを倍にあげることが可能であるというゲーマーにとって魅力的な機能だ。
そもそもモニターに搭載されたデュアルモードって何?
デュアルモード非搭載機種であっても、4Kモニターの解像度をフルHDに落とすことは可能だ。しかしこのデュアルモードとの決定的な違いは、解像度を落とすことによってリフレッシュレートを倍増させることができる点。もしデュアルモードではないWindows上から解像度を下げた場合であれば、4K 160HzのモニターがフルHD 160Hzのスペックダウンをしただけである。その一方で、デュアルモードでの切り替えであれば、4K 160Hz/フルHD 320Hzを自由自在に切り替え可能なのだ。

つまりデュアルモードとは完全な下位互換モードではなく、解像度重視でゲームを楽しみたいのか、フレームレート重視でゲームをプレイしたいのかユーザー側で決めることができる点が大きい。
RPGや世界観を楽しみたければ4K 160Hzを使えるし、FPS/TPSをプレイしたければデュアルモードを切り替えするだけで高性能なフルHD高リフレッシュレートゲーミングモニターの出来上がりだ。あたかも2枚の性能違いのモニターを1枚に統合したような夢のゲーミングモニターである。それがこの価格でAmazonで購入できてしまうのはお得以外の説明ができない。
なぜ人気?
現在KTC M27P6はAmazonで過去1か月間の販売点数が500件を超える(25/6/8時点)など絶大な人気を誇る。1万円台のモニターがこれだけ売れるのはさほど驚くべき点ではないが、コスパが高いといえど単価は8万円前後、これが1か月で500台売れるというのは異例に近い。

没入感の高い映像体験と、ハイスペックゲーミングモニターとしての側面を併せ持つこのM27P6を熱狂的ゲーマーなら1台は買うべきであるといえよう。
クーポンはある?
現在KTCはM27P6に10%オフとなるクーポンを配布しているようだ。カートに入れる前にクーポンを適用するのを忘れずに!また2025年7月8日時点では、KTCモニター製品全商品に適用可能な5%オフクーポンが配布されているうえ、上記と併用可能という太っ腹ぶり。全部適用すると76,000円前後で購入可能!
過去の事例を見ると数量や期間限定である可能性が高くいつの間にか消えていることがしばしばおこるので、購入検討者は早めに決めたいところ。
しかも、KTCおなじみのオリジナルクーポンコード適用によりダブルでお得なので必ず下記のクーポンコードをチェックアウト時のクーポンコード入力を忘れないようにしたい。前述の1万円引きに加えて、税込み価格の10%→8998円引きがダブルで適用となる太っ腹っぷり。これは買うしかないだろう。
なお、クーポンコードもいつ終了か不明なので、忘れないうちに購入しておきたい。
KTC M27P6がそもそも人気で売ってない場合はどうしたらいい?
KTC M27P6はそのSNS上やレビューの高さから頻繁に品切れとなり、再入荷まで待つ必要がある。もちろんM27P6を再度補充されてから購入することもアリだが、類似のスペックでおすすめ商品も合わせて紹介。
TITAN ARMYが販売するP275MV-Aは、KTC M27P6と比較すると、27インチであるというサイズ感は同じながらも、4K 144Hz/HDR1000とゲーミング性能とHDR性能は控えめ。しかし、価格も合わせて一段手の届きやすい価格のため、も追う1つの選択肢として考えてみるのもいいかもしれない。TITAN ARMYはAmazonで販売されているINNOCNの姉妹ブランドで、製造元は一緒。TITAN ARMYのほうが普及モデルというイメージで店舗での販売もしているようだ。PC専門店の売り場で見かけたら映り方を見てみるのもおすすめ。もちろんAmazonでも購入が可能だ。
まとめ
KTC M27P6は、Mini LED技術による優れた映像表現、デュアルモード搭載によりゲーミングモニターとしての高い性能、そして圧倒的なコストパフォーマンスが人気の秘訣である。27インチ4K、160Hz(デュアルモード時320Hz)、1ms、DisplayHDR 1400対応といったスペックは、競合を寄せ付けない圧倒的な高性能ゲーミングモニターで、あらゆるゲーミング・クリエイティブ用途においてユーザーに満足感を与えるだろう。
特に、Mini LEDモニターを手頃な価格で手に入れたいと考えているユーザーにとっては、これ以上の選択肢はない「買い」であると言える。
2025/7/12追記:つい先日、TITAN ARMYが価格改定を行い、M27P6よりも細かい分割である5088ゾーンのMini LED採用で同等価格で購入可能となった。KTC M27P6を購入を考えている方は、人気モデル故在庫を切らすことも多いので、TITAN ARMY M27E6V-PROも合わせて購入の検討したい。