最近ArmベースでのモバイルノートでCopilot + PCが登場して話題になったよね。
IntelベースでのCopilot + PCはいつ登場する?
(ZACK IT編集)
インテルが2024年7月30日に出したリリースによると、
9月3日にLunar Lakeのお披露目を行うらしい。
ようやくArmベース以外でのCopilot + PCが2024年後半に登場するのかな?
Intel Lunar Lake 概要
インテルは、次世代モバイル向けプロセッサ「Lunar Lake」をIFA 2024 カンファレンスに先立ち2024年9月3日午前9時(太平洋夏時間、PDT)に発表する予定であることを公式サイトニュースルームで発表した。Lunar Lakeは、最新のプロセス技術とアーキテクチャを採用し、モバイルデバイス向けに高い性能と電力効率を向上させていることがアピールされている。
Lunar Lake日本時間だといつ発表?
日本時間でいうと9月4日の午前1時と夜中になってしまうため、中々リアルタイムで見ることは難しい人もいるかもしれないが、ウェブで基調講演のライブを実施されるため興味があり時間的に見れる人はチェックしてみるのもいいだろう。基調講演終了後、インテルのニュースルームにてリプレイも公開される予定としている。
Lunar Lakeの性能は?
Lunar LakeのCPUは、インテルの新しいアーキテクチャを基にしており、前世代Meteor Lakeと比較してはるかに高いAI性能を発揮するとしているが、勿論コア性能やグラフィック性能の大幅向上も発表時に明らかになることだろう。
CPU性能
Lunar LakeのCPUは、インテルの新しい「Lion Cove」と呼ばれるPコアと、「Skymont」と呼ばれるEコアの最大8コア(4+4)で構成される。Pコア+Eコアの構成はデスクトップ向けのAlder LakeやRaptor Lakeを踏襲するような格好となるが、大幅な電力効率の向上とコア性能の向上を両立しており優れたパフォーマンスに期待だ。
GPU性能
Lunar Lakeには、強力な統合型GPUが搭載されており、現在マーケットではポータブルゲーミングPCが各社から発売されており、AAAタイトルでもプレイ可能なグラフィック性能を持つが、今世代ではさらに高いグラフィック性能が提供されるとなると、モバイルでゲーミングを快適に行う未来もそう遠くないのかもしれない。
NPU性能
2024年といえばこのNPUの存在なしではモバイルPCを語ることができない。Microsoft主導で各社からCopilot + PC準拠のPCが続々と登場しているが、要件の一つがこのNPU性能となる。
インテルは今回発表の「Lunar Lake」でNPUの性能を40TOPSを超えるAI性能をアピールしており、GPUのTOPS性能をトータルしてみると100TOPSを超えるとしている。これはCopilot + PCとして策定されている要件である40TOPSをはるかに超えるものだ。
昨今のトレンドとして、クラウド上でのみ実行されてきた生成AIがクラウド上のみならずエッジ(利用者端末)でも生成AIを実行可能とすることがスタンダードとなりつつある(Apple Intelligenceもその流れを加速するだろう)ため、NPU性能の向上は今後のモバイルPC発売のカギとなるだろう。
Copilot + PCに搭載の可能性は?
Lunar Lakeは、マイクロソフト主導で策定している「Copilot + PC」プラットフォームに対応する可能性が高い。インテルもニュースリリースで「AI PC」や「Copilot +準拠」であることは繰り返しアピールしており、2024年後半にも「Copilot + PC」を発売したい狙いだろう。Windows 11と組み合わせて高度なAI機能を提供するこの完全に新しいプラットフォームは既存のモバイルPCを持つユーザーの買い替え需要の促進という意味でインテルのモバイルPC市場におけるプレゼンスをより高めるのに一役買うことになるのだろうか。
少なくとも筆者は現在Armベースのみの「Copilot + PC」に対してx86ベースで「Copilot + PC」準拠のモバイルPCが発売されることは強く歓迎したい。
まとめ
2024年はAMDもRyzen AI 300を発表するなどAI機能に力を入れた非常に真新しいシステムが続々と登場し、モバイルPCにとっては非常に忙しい年になりつつある。インテルの次世代モバイルプロセッサ「Lunar Lake」は、2024年9月3日(太平洋夏時間)の基調講演で発表される予定であり、発表内容を楽しみに待ちたい。一方でデスクトップ向けで抱える問題についても早急に解決し、デスクトップ向けにおいてもモバイル向けにおいても「強いインテル」を再び拝みたい。