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【振り返り】インテル(intel)CPU不具合に関する情報を時系列順に解説!

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PCゲーマー
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最近高負荷なゲームタイトルでPCが壊れたって配信者が話題になってた。
その時配信者本人が自身のPCに不具合問題で該当するCPUを使っていたことを告白しているけど、もうIntel 13/14世代CPUの不具合問題って解決したんじゃなかったの?

Kotack<br>(ZACK IT編集)
Kotack
(ZACK IT編集)

CPUに不具合が起きていない状況で対策BIOSを入れれば確かに表面化はしないかもしれないね。でも本人は対策BIOSのアップデートが遅れたことも認めてるから、その前に負荷が蓄積していた可能性はあるよね。対策BIOSはすでに不具合が起きているCPUを直すものではないので。

既に終わりが見えていたインテルの第13/14CPU不具合問題。なぜこのタイミングでまた話題となってしまったのか。インテル不具合問題の現在を時系列を追って解説していく。

インテル(intel)CPU不具合に関する情報の時系列

Intel CPUの不具合問題についてなじみがない人向けにザックリ説明すると、Intelの既に旧世代とはなっている第13/14世代CPUの一部が、購入当初は症状が出なかったにもかかわらず徐々にクラッシュ問題やトラブルなどが頻繁に報告されるようになる事態が2024年話題となりインテルも公式が動く事態となった。

時系列について「~頃」としている件に関しては、当時の正確な日付が不明な場合に当サイトで情報を扱った日を記載している。

時系列内容
~2024年半ば国内外のIntel第13/14世代CPUユーザー間で、
購入当初は現れなかったクラッシュ問題やトラブルなどが頻繁に報告される。
2024年6月18日Intelが公式フォーラムにおいて、同社の13世代(Raptor Lake)および14世代(Raptor Lake Refresh)のCore iシリーズの中でKおよびKFモデルのCPUに関する不具合についての声明を発表。引き続き調査するといった内容。
2024年7月22日新たにでた公式の調査結果に基づいて、プロセッサのマイクロコードアルゴリズムが誤った電圧要求をプロセッサに送信することが原因として、2024年8月頃にマイクロコードの修正を行うためのパッチを提供することを発表
2024年7月30日頃海外掲示板Redditのインテル板で、インテルサポートアカウントが回答した内容にnon-Kモデルも含まれていることを明言。それまではK付き(OC可能)モデルのみが対象と公式が説明していたころからユーザー間で動揺が走る。
2024年8月1日インテルが、一連の不具合騒動に関する対象のCPUへの延長保証対応を発表。不具合対象製品の保証期間が、BOX CPU(単品)なら5年間へ延びる。 BTOの場合も、メーカー経由でサポート可能と説明。
2024年8月4日頃Reddit上でIntelのサポートアカウントが推奨の不具合確認方法が公開される。
2024年8月5日不具合問題で保証の延長対象CPUモデルリストを公開。Non-KのCore i5は今回不具合の対象ではないことが判明。BTO PCの低価格ゲーミングPCのほとんどがそのCPUであることが多かったためエントリーユーザーは安堵。
2024年8月半ば本不具合問題に関する初のマイクロコードアップデート「0x129」を含むBIOSアップデートがマザーボード各社から提供され始める。
2024年9月25日インテルは、13/14世代のデスクトップ向けCore iシリーズCPUで報告されていた不安定性の原因をついに特定したと自社公式コミュニティサイトで発表。同時にマザーボード各社から「0x12B」を含む対策BIOSが順次公開される。
2025年5月1日マイクロコード「0x12B」を補完するバージョンとして「0x12F」のリリースを発表。Vminシフトの不安定性をさらに安定させるとした。
2025年6月30日某有名ゲームタイトル高負荷によってYoutube配信者のPCが壊れた(と思われたが実際はBIOSの電圧調整で再度動き出したとのこと)。そのPCに搭載されたCPUが不具合の該当モデルであることが出回るや否や、Intel CPUの不具合問題がユーザーの間で一気に再燃する。当サイトの過去記事のアクセスが急激に伸びて筆者がビビる。
2025年7月1日話題となったPCゲーム配信者が詳細説明のための弁明動画を公開。CPUの不具合症状が再現した後に初めてBIOSアップデートを行ったことを明かす。

この時系列で分かることは、インテルCPUの不具合問題自体は昨年にインテルが公式声明を出してマザーボード各社からの対策BIOSを入れることによって不具合症状が再現しない環境についてはほぼ完全解決であるため沈静化され始めていた。

しかし、現実問題、このYoutube配信者のように、この情報に不具合発現までにたどり着かなかった場合、対策BIOSはいわゆる緩和策でしかないため、解決しなかった。そして、自作PCユーザーであればBIOSアップデートのノウハウはそれなりにあるとはいえ、ゲーミングPCの大半は自作PC知識のないBTO PCやメーカー製PCユーザーで構成されている。このBTOパソコンメーカーなども有名どころは公式リリースなど公開していたものの、ユーザーの一部に届けば御の字で、結局まだこの情報を現在に至るまで知らない人も少なくないだろう。となるとこのインテルCPU不具合問題の真の解決策は、地球上からIntel 13/14世代CPUユーザーがゼロになるまで完全鎮静化することはないだろうということがわかってくる。

まとめ

本記事では、インテルCPUの不具合について、とある有名ゲームタイトルがきっかけとなり不意に再燃することとなったため、まだ知らない該当CPUユーザーに一人でも届けばと思い、その時系列を追って解説してきた。この記事を読んで初めてこの問題について知ったという人は速やかに対策BIOSアップデートを実施したい。自分1人でできない場合はぜひPC専門店のBIOSアップデートサービスを利用してほしい。インテルとしてはすでに対策マイクロコードは公開済みであるうえ、保証期間の延長までしているため、対応をしていないわけではない。

とはいえ、このような高負荷かつ対策が遅れたPC環境での不具合の発現が、しかも偶然ともいえるインフルエンサーの世界向け配信のもとで大勢の周知のもとさらされることになると今後も再燃する可能性はゼロではない。ユーザーファーストで対応を粛々と進めることを期待する。

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