
ゲーマー
ゲーミングモニター買おうと思ってAmazon見ているんだけど、スペックとかに書いてある「ms」って何?この前ようやっとリフレッシュレート(Hz)とフレームレート(fps)の違いがなんとなく分かったばかりなのに覚えなきゃいけない知識多すぎん?

(ZACK IT編集)
ああ、応答速度のことだね!確かに、ゲーミングモニターを選ぶ上で非常に重要な要素の一つなんだ。今日は、その「ms」の意味から、応答速度がゲーム体験にどう影響するのかまで、初心者の方にも分かりやすく解説していくよ。
ゲーミングモニターの応答速度(ms)とは?
ゲーミングモニターの仕様表に必ず表記されているであろう「ms」という単位。「ms」の読み方は「ミリセカンド(千分の〇秒)」で、そのモニター製品の応答速度の性能を表している。画面上のピクセルというドットの1つがある色から別の色へ変化するまでにかかる時間を表す単位である。多くの場合、中間色から中間色(Gray to Gray、GTG)の切り替わり速度を表すことがゲーミングモニターでは多い。

イメージ画像とは違い、実際には画面全体ではなくピクセル単位で色が変わっていく
これは、実際の映像やゲームを体験すれば実感できるはずだが、真っ白→真っ黒よりも様々な色が移り変わるシーンのほうが多いためメーカーも中間色(GTG)を応答速度の指標として採用しているためと思われる。
PCゲームにおける応答速度の重要性
PCゲーム、特にFPSやTPS、格闘系のゲームを好んでプレイする場合、この応答速度が速ければ速いほど、画面の残像感が少なくなり、動きの速いゲームにおいても映像がクリアに表示される。応答速度が遅いと、画面にブレや残像が生じ、敵の動きが認識しにくくなったり、照準が合わせにくくなったりするなどのデメリットが生じるため、e-Sportsの公式大会などではハイスペックのゲーミングモニターが選定される。そのため、本格的にPCゲームを楽しみたいと考えるならば、ゲーミングモニターの応答速度は必ず確認すべきスペックの一つと言えるだろう。
一方で、RPG系のゲームではそこまで応答速度が重要なケースが多くないため、高性能なゲーミングモニターよりも、色表現力だったり、HDRに対応可否を重視したほうが総合的な満足度が上がることが多い。この辺りは好みもあるものの、好きなゲームジャンルによって最適なゲーミングモニターが変わることもある。
リフレッシュレート(Hz)と応答速度(ms)の違いは?
リフレッシュレート(Hz)とフレームレート(fps)の違いについては別記事でも詳しく解説したこの二つは混同してしまうゲーム初心者も多いため必ず違いが説明できるようになるべき専門用語ではあるが、リフレッシュレート(Hz)と応答速度(ms)ももちろん違う指標でいずれもPCゲームにおいて重要な要素。
リフレッシュレートは、1秒間に画面が何回書き換わるかを示す数値であり、単位はヘルツ(Hz)で表される。リフレッシュレートが高いほど、画面の更新頻度が高くなり、より滑らかでちらつきの少ない映像を表示できる。一方、応答速度は、前述の通り、ピクセルの色の変化にかかる時間を示す数値であり、単位はミリセカンド(ms)で表される。応答速度が速いほど、動きの速い映像でも残像感が少なく、クリアな表示が可能となる。
例えるならば、リフレッシュレートは「パラパラ漫画のページをめくる速さ」であり、応答速度は「パラパラ漫画の各ページの絵がどれだけ素早く次の絵に変わるか」と言える。高いリフレッシュレートは滑らかな動きを、速い応答速度はクリアな動きを実現するためにそれぞれ重要な役割を果たす。
まとめ
ゲーミングモニターを選ぶ際に注目すべき応答速度(ms)は、ゲーム体験の質を大きく左右する重要な要素である。応答速度が速いほど、残像感の少ないクリアな映像でゲームを楽しむことができ、特に動きの速いゲームにおいてはその恩恵を強く感じられるだろう。
リフレッシュレートと応答速度は異なる概念ではあるが、どちらも滑らかな映像表示には欠かせないスペックである。自身のプレイするゲームジャンルやプレイスタイルに合わせて、最適なゲーミングモニターを選ぶことが、より快適で没入感のあるゲーム体験へと繋がるだろう。