
4Kモニターが欲しくてAmazonを見ているんだけど、デュアルモードって何?最近いくつかの機種でこのキーワードを見たけどよくわからなくて。

(ZACK IT編集)
デュアルモードは切り替えるだけで、高解像度と高リフレッシュレートの両方を手に入れることができるんだ。今回はそのデュアルモードについて詳しく解説していくから、ぜひ参考にしてみて。
デュアルモードとは?
デュアルモードとは、モニターが持つ解像度とリフレッシュレートの組み合わせを切り替えられる革新的な機能である。この機能は、特に高解像度(4Kなど)と高リフレッシュレート(200Hz以上)の両方を求めるユーザーにとって、非常に大きなメリットをもたらす。従来のモニターでは、4K解像度であればリフレッシュレートが低く抑えられ、高リフレッシュレートのモニターでは解像度がフルHDに限定されるといったトレードオフが存在した。しかし、デュアルモード機能はこの課題を解決する。
デュアルモード非搭載のゲーミングモニターの場合、4K144HzのゲーミングモニターをWindows上の設定でフルHDに落として使用すること自体は可能だ。しかしこの場合フルHD144Hzのモニターとして駆動する。しかし、デュアルモード搭載機種の場合は、4k144Hzが基本スペックの場合、デュアルモードを有効化すると、解像度を落とすことで通常のリフレッシュレートを倍にして駆動することが可能となる。つまりフルHD288Hzで駆動可能となるため、4K144Hzの高解像度モニターとフルHD288Hzの高リフレッシュレートモニターを同時に買ったと同じ意味を持つ。

具体的な使用例としては、通常のPC作業や動画視聴、グラフィックのキレイな世界観重視かつリフレッシュレートを必要としないゲームでは4K解像度で精細な映像を楽しめる一方、FPS系ゲームのプレイ時にはフルHDに切り替えることで、リフレッシュレートを大幅に向上させることが可能になる。これにより、ユーザーは用途に応じて最適なパフォーマンスを選択できる。デュアルモードの最大の利点は、画質と滑らかさという相反する要素を一つの製品で両立できる点にある。これにより、複数のモニターを使い分ける必要がなくなり、コストや設置スペースの節約にもつながる。
デュアルモード機能が付いたモニターを買うメリット
デュアルモード機能が付いたモニターを購入する最大のメリットは、一つの製品で複数の用途に対応できることだ。
4Kデュアルモード搭載でおすすめモニター3選
デュアルモード機能を搭載したモニターは2025年頃から急速にラインナップが増えてきており、4Kゲーミングモニターはかなりデュアルモード搭載が標準になってきている。その中でも特にコストパフォーマンスに優れた性能を持つモデルを3つ紹介する。
KOORUI G2741L
KOORUI G2741Lは、27インチのゲーミングモニターで通常時は4K/160Hzで精細な映像を出力し、ゲームプレイ時にはフルHD/320Hzへと切り替えることで、様々なシーンで活躍する。Fast IPSパネルを採用し視野角の広さや色域についても強味。DisplayHDR認証は400と後ほど紹介するKTC M27P6より控えめ。

項目 | KOORUI G2741L |
---|---|
パネルタイプ | Fast IPS |
サイズ | 27インチ |
解像度 | 4K/フルHD |
リフレッシュレート | 160Hz/320Hz |
応答速度 | 1ms |
可変 リフレッシュレート | Adaptive sync |
その他機能 | PIP/PBP機能 |
VESA | ○(75mm) |
スピーカー | - |
価格(2025/8時点) | 46,907円 |
PIP(Picture in Picture)/PBP(Picture by Picture)機能は、いずれも異なる映像入力を1つの画面に出す機能。特にPBP機能は隣り合わせで別々のPCからの映像を表示できるため便利。

TITAN ARMY P275MV-A
TITAN ARMY P275MV-Aは、デュアルモードかつMini LEDと量子ドット技術を搭載した27インチのゲーミングモニターだ。このモデルの最大の特長は、1152ゾーンのローカルディミングに対応している点である。これにより、従来のバックライトに比べて、光漏れを抑えつつ引き締まった黒色を再現し、高いコントラスト比を実現している。また、HDR1000に対応。最大1000nitの高い輝度をクリアしたHDR映像向けの優れたモデル。

項目 | TITAN ARMY P275MV-A |
---|---|
パネルタイプ | IPS |
サイズ | 27インチ |
解像度 | 4K/フルHD |
リフレッシュレート | 144Hz/288Hz |
応答速度 | 1ms |
可変 リフレッシュレート | Adaptive sync |
その他備考 | Adobe RGB 99% ミニLED(1152 Zone) |
VESA | ○(100mm) |
スピーカー | - |
価格(2025/8時点) | 64,800円 |
KTC M27P6
KTC M27P6もTITAN ARMY P275MV-Aと同様、4K Mini LEDかつ量子ドットとデュアルモード技術を搭載した、高性能なゲーミングモニターである。このモデルの注目すべきポイントはHDRが1400相当というとてつもない輝度を実現しておりHDR体験という面では他社モニター製品ラインナップ含め競合が片手て数えるほどしかない上コスパもかなりバグっているという機種。今回紹介のモデルの中では最も高価なモデルではあるものの、その価格分の性能の魅力は十分あるといえる。

M27P6 | |
---|---|
画面サイズ | 27インチ |
パネル種類 | Fast IPS |
解像度 | 4K/フルHD |
リフレッシュレート | 160Hz/320Hz |
応答速度 | 1ms |
可変リフレッシュレート(VRR) | Adaptive-Sync |
HDR | HDR 1400 |
その他機能 | USB-C PD65W |
価格(2025/6/8時点) | 89,980円 (クーポンで更に値引き) |
また、このモデルにはUSB Power Deliveryに対応したUSB Type-C端子がついているため、ゲーミングノートPCなどからDP Altモードを利用して映像出力したい場合にも適している。
まとめ
デュアルモードとは、モニターの解像度重視なモードとリフレッシュレート重視なモードをいいとこどりで切り替えることで、多様な用途に一つのモニターで対応できる画期的な機能である。これにより、4Kの高画質とフルHDながら高リフレッシュレートの滑らかさという、これまで別々で用意すべきモニターだった要素を両立させることが可能になった。
この機能の最大のメリットは、コストパフォーマンスの高さと、用途に応じて最適な環境を簡単に選択できる利便性にある。今後、もし、高画質と高リフレッシュレートの両方を妥協したくないと考えるのであれば、デュアルモード対応モニターを検討することは非常に賢明な選択だと言えるだろう。