
オタク
最近モバイルモニターAmazonで探してたらEVICIVっていうメーカーが有機ELパネル搭載で1.5万円もいかないくらいの価格で売ってたんだけどこれって間違いかな?明らかな中華っぽいから失敗したくないしやめたほうがいい?

(ZACK IT編集)
ちょうど人柱で買ってきたから詳細検証してみた。
ぶっちゃけ失敗してもいいかなってあきらめられる絶妙な価格だよね。
EVICIV製モバイルモニター「M133E11-J」を入手
EVICIV製モバイルモニター「M133E11-J」を今回入手した。この製品は、Amazonで有機ELモバイルモニターを検索すると、競合とかなり差をつけて安い。早い話衝動買いをしてしまったので「せっかくだから検証レビューをしよう」のコーナー。最悪スペック詐欺だったとしても笑い飛ばせるレベルの価格だったのが幸いだ。
近年、テレワークの普及やカフェでのちょっとした仕事など、手軽に持ち運びできるモバイルモニター製品自体の需要は高まってきているように感じる。その中で、EVICIVはコストパフォーマンスに優れた製品を多数投入していたので実用に耐えうるクオリティかどうかをチェックしていきたい。液晶パネル搭載のモバイルモニターであれば1万円を切る価格で入手できるが、今回手に入れたのは有機ELパネル搭載品。簡単に言うとコントラストが圧倒的に高いため、映像や写真をきれいに見える製品が多い。
EVICIVってどうせ中華でしょ?怪しい
Amazonでのみ見かけるEVICIVというブランド名を聞くと、「どうせ中華製の怪しい製品でしょ?」と訝しむ読者も少なくないだろう。確かに、EVICIVは中国広州市を拠点とする企業であり、日本国内ではAmazonなどのECサイトを中心に展開されている。しかし、モニター分野での近年の中国メーカーは技術力を急速に高めており、侮ることはできない。EVICIVに限らず多くの中国メーカーが、大手モニターメーカーの製造委託を行っていたり、ユーザーは大手ブランドの製品を使っているつもりでも、気づかないうちに中華メーカー製造のモニターを使っていることだって珍しくないのだ。なので気になるのは大手ブランドが介在しなくても品質の担保がなされているか、ただそれだけである。今回の「M133E11-J」に限らずでEVICIVのモバイルモニター製品は過去1か月で見ても多数販売されており、レビュー件数も相当だ。その中にはコスパに対する高評価などもあるが、実際実用面でも困らず使用できているユーザーも少なくないため、購入に踏み切った。
「M133E11-J」の詳細スペック
EVICIV製モバイルモニター「M133E11-J」の具体的なスペックについて詳しく解説する。このモデルは、13.3インチの有機ELディスプレイを搭載しており、解像度はフルHD(1920×1080)である。有機ELパネルの採用により、高いコントラスト比と広色域を実現しており、一般的なIPS液晶パネルと比較して、より鮮やかで深みのある黒を表現できる点が大きな特徴だ。応答速度も一般的なIPS液晶搭載のモバイルモニターと比べれば早いほうであり、Nintendo Switch等ゲーム用途での接続で使用するにもおすすめできる(後ほど映像出力検証)。

EVICIV M133E11-J | |
---|---|
画面サイズ | 13.3インチ |
パネル種類 | 有機EL |
解像度 | フルHD (1920×1080) |
リフレッシュレート | 60Hz |
応答速度 | 1ms |
色域 | DCI-P3 100% |
HDR | 〇 |
映像入力端子 | HDMI, USBType-C |
寸法 | 0.4奥行き x 30幅 x 19高さ cm |
重量 | 365g |
価格(2025/6/28時点) | 14,189円(クーポン込) |
外観チェック/重量実測
まずは外観をチェックしていく。

パッケージの製品画像のようなイラストと実際に入っている製品のイメージが全くあってない。これぞ中華クオリティといったところ。パッケージにデザインコストをかけていられないということだろう。にしてもこのPowerPointでも作れそうなイラストはどうにかならなかったのだろうか。

開けてびっくり、パネルにフィルム保護がないのは百歩譲るとして、ベゼルに挟まった埃の数々。さすがとしか言いようがない。しかしマイクロファイバークロスなどでふき取ったところ特に問題なくきれいになったので良しとする。埃だらけの環境で梱包したらフィルムやカバーしている意味ないやないかい。

EVICIV M133E11-Jはスタンド兼カバーが付属。バッグやリュックで持ち運ぶことを想定するならありがたい。

入力端子に関しては、USB Type-Cが2ポートと、miniHDMIポート(付属ケーブルはminiHDMI-HDMI)。USB Type-CはPower Deliveryに対応しており、1本で映像出力かつ電源供給できるのがスマートで良き。特にUSB Type-CのDisplayport Altモード対応のWindows ノートPCや、MacBookやMac miniユーザーにとっては、配線がスマートになるため大きなメリットとなる。HDMIではゲーム機などの接続も想定できる。当サイトでの検証ではNintendo Switch(2ではない)で検証済みだが問題なく出力できた。

ただし、付属のケーブルはやや短めであるため、使用環境によっては別途長いケーブルを用意する必要があるかもしれない。実測でおよそUSBケーブルは約120cm、HDMIケーブルは約100cmだ。ノートPCとの接続であれば困ることはないように思うが、デスク下に設置したPCのサブモニターとして繋ぎたい場合、届かない可能性も出てくる。
付属するものはUSB Type Aの電源アダプターと、USB Type A to C、USB Type C to C、miniHDMI-HDMIケーブルだ。ThunderboltやDP Altモード使用の場合はC to Cケーブル1本、デスクトップPCやゲーム機と接続する場合は、miniHDMI-HDMIで映像出力、USB Type Aの電源アダプターと、USB Type A to Cで電源供給でモニターに移すことができる。

重量は驚異の300g台だ。比較としてiPad 11 M1モデルを用意したが600g近いためこのモバイルモニターかなり軽量に感じる。(というか中身スカスカでは?ってくらい軽い)

