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今23H2なんだけど、Windows Updateで更新プログラムが来ているみたいで、「Windows 11 24H2」ってアップデートした方がいいのかな?なんか不具合が多いって聞くけど…。正直、アップデートで毎回痛い目見た経験あるから、慎重になってるんだよね。

(ZACK IT編集)
Windowsアップデートでまず飛びつかず情報収集する気持ちすごいわかる。この記事では、「Windows 11 24H2」で現在確認されている不具合を徹底的に解説しよう。
※2025/1/22追記:「Windows 11 バージョン24H2」について自動更新が再開されたという情報が話題に。Windowsの自動更新を停止・無効化する方法についての記事を別途公開する。
※2025/1/29追記:現在当サイトで何度か使用している検証機材にインストールしていたWindows 11をバージョン24H2に更新した所、直後からWindowsのデジタルライセンスが有効ではなくなってしまう事象が発生しており、下記の記事にまとめた。もし同じようなトラブルに見舞われたユーザーがいたら参照してもらうといいだろう。本件に関しては必ずしも24H2起因によるトラブルと断定はできないものの、SNSを調べてみると同じような境遇のユーザーがちらほら出てくる。またこれとは関係ないが新たな不具合がオーディオデバイス等の販売を手掛けるAverMediaの公式Xアカウントより報告されており、AverMedia製品を使用しているユーザーに向けて24H2にはアップデートすべきではないとしている。
※2025/2/2追記:現新しい更新プログラムKB5050094が配信された。更新プログラムの不具合修正情報に関しては下記の記事で解説した。
2025/3/17追記:2025/3/11に24H2の累積更新プログラムとして「KB5053598」が配信された。しかしWindows 11にプリインストールされていてタスクバーにも表示されていた「Copilot」が突如アンインストールされる問題が発覚。3/11以降にWindows 11 24H2を更新したユーザー必見。
「Windows 11 24H2」の不具合について
現在Windowsの大型アップデートは年1回程度で、23H2であれば2023年下半期、24H2は2024年下半期と、アップデートプログラム名でリリース時期がわかるようになっている。
そして24H2は残念ながらいくつかの不具合が報告されておりある意味話題だ。これらの不具合は、特定の環境やデバイスでのみ発生するものから、比較的多くのユーザーに影響を与える可能性のあるものまで様々。アップデートを検討している方は、これらの情報を把握しておくことで、事前にトラブルを回避できる可能性がある。以下では、特に注目すべき不具合とその対応について詳しく解説していく。
不具合内容と対応更新プログラム
現在報告されている主な不具合は以下の通りだ。より詳細はmicrosoftのサイトでも公開されているのでそちらも合わせて参照されたい。
不具合内容 | 状況 | 対応策 |
---|---|---|
KB5050094を適用したPCでリモートデスクトップがフリーズ・切断される事象 | 解決 | 2025/2/25及び2025/3/27配信の更新プログラムKB5053656/KB5052093で解決済み |
セキュリティ更新プログラムをインストールできない問題が発生する可能性がある(CD および USB フラッシュ ドライブなどのメディアを使用して10 月または 11 月の更新プログラム迄が適用されたバージョン 24H2 Windows 11をインストールする場合のみ) | 2024 年 12 月の毎月のセキュリティ更新プログラム (2024 年 12 月 10 日リリース) 以降が含まれていることを確認 | |
自動 HDR を使用すると、ゲームの応答が停止したり、正しくない色が表示されたりする可能性がある | 自動 HDR をオフにする | |
一部のゲームの応答が停止する可能性がある ・アサシン クリード ヴァルハラ ・アサシンクリードオリジンズ ・アサシン クリード オデッセイ ・アサシン クリード ヴァルハラ ・アバター:パンドラ | 解決するまで24H2に更新しない | |
日付 & ウィンドウ設定の時刻で、ユーザーがタイム ゾーンを変更できないケース | コントロールパネルからタイムゾーンを変更する。 | |
ディスク クリーンアップでクリーンアップに使用できる領域が誤って表示されるケース | 軽減 | クリーンアップ自体は正しく実行されるとのこと。表示の正確性のみ現在誤りあり |
一部のASUSデバイスで、Windows 11 24H2をインストール完了できなかったりBSOD(ブルースクリーン)が表示されるケース | →解決 | ASUSのサポート情報を確認する/BIOSアップデート等を待つ/24H2にアップデートしない |
カメラを使用すると、一部のアプリケーションが応答しなくなるケース | 確認済み | 24H2にアップデートしない |
Easy Anti-Cheat を使用している場合、応答が停止したりBSOD(ブルースクリーン)が表示されるケース | 確認済み | Easy Anti-Cheat を最新バージョンにアップデートする |
※2025/2/11追記:10 月または 11 月の更新プログラム迄が適用されたバージョン 24H2 Windows 11をUSBメディアなどを経由してインストールした場合にMicrosoftが提示している解決策は2024 年 12 月の毎月のセキュリティ更新プログラム (2024 年 12 月 10 日リリース) 以降を含むメディアを使用して、Windows 11 バージョン 24H2 を再インストールというもの。実質解決策がないのでより新しいバージョンをクリーンインストールせざるを得ないということのようだ。
一番最初の項目は10月もしくは11月にUSBのインストールメディアを作成した場合正常にセキュリティ更新が適用されない場合があるとして話題だ。USB等のインストールメディアを使用せず、アップデート経由でWindows 11 バージョン24H2を適用した場合には起こらない不具合とはいえ、クリーンインストールのタイミング次第では中々恐ろしい不具合。ただし2024年12月の月次セキュリティプログラムが含まれたインストールメディアの場合は回避可能。
また、PCでゲームを楽しむユーザーの中にはHDRをオンにしているケースも多いだろう。その場合は下記の画像のように自動HDRはいったん不具合解消までオフにしておくことを推奨されている。

現状「Windows 11 バージョン24H2」の不具合に対する対策方法は?
現状、24H2の不具合に対する根本的な対策は、Microsoftからの修正プログラムの提供を待つことが基本となる。しかし、もっと言うなら完全に解決されるまでアップデートをしないという選択が最も簡単で合理的な解決方法というのが正直なところ。
まとめ・24H2にアップデートすべきか
Windowsの大型アップデートで不具合を抱えるということはもはやこれが初めてではない。今後同じような状況で自身が不都合を被らないためにも大型アップデートを適用する前に事前に様々なメディアやmicrosoft公式ページから不具合情報の収集をする癖を身に着けることをおすすめする。
当サイトで使用している検証環境ではまだ23H2のまま検証環境を用意しているし、23H2のサポートが切れたわけではないため既知のトラブルが解決したことを確認した後、アップデートしても遅くはない。
