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intel(インテル) 14世代CPU「Raptor Lake」のEコア無しラインナップがひそかに追加される!

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自作er
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インテルはEコアという省電力コアでコア数稼いでいるけどPコアだけのラインナップ

はもう出ないの?

Kotack<br>(ZACK IT編集)
Kotack
(ZACK IT編集)

それがIntelの公式サイトにひそかにEコア無しラインナップが

追加されたみたいなんだよ。どんなラインナップがあるのか確認していこう。

本記事ではIntelが公式サイトの製品ページにひそかに追加した第14世代Raptor Lake RefreshのEコア無しランナップを見ていく。現在問題を抱えて調査中とされる13世代・14世代CPUだが果たして問題は解決した製品となるのだろうか?

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intel(インテル) Eコア無しRaptor Lake(14世代)概要

Intelは12世代Alder Lakeから継続してEfficient Core(Eコア)の省電力性とワットパフォーマンスを強くアピールしてきた。しかし2024年ここにきてなんとそのEコアを削ったラインナップをしかもサイレント(大きな発表無し)でリリースしてきた。

新しい14世代CPU「Raptor Lake」は、型番の末尾にEもしくはTEがつき、Eコア(Efficientコア)がないモデルとして一部のユーザー内で既に注目を集めている。このシリーズは、より高いシングルスレッド性能をたたき出すことのできるPコアのみを搭載しており、特定の用途において優れたパフォーマンスを発揮するということなのだろうか。特に、ゲームや高負荷の単一タスクにおいてその真価を発揮することが期待されている。とはいえ、Pコア数が8コアから増量しているわけではないので総合性能はEコア分落ちることとなり、考えられるメリットはコア数が減少した分の発熱が下がり長時間運用性にメリットが出ることくらいか。

今回追加されたラインアップ

インテルの過去に基づくネーミングルールの凡例的にいうと、”T”は省電力、”E”はEmbededd(組み込み)向けとなり、残念ながらCPU単品の店頭やオンラインショップでの販売は期待できないだろう。低発熱なEコア無しCPUとしてBTOや各メーカーPCへの搭載があるか今後も要チェック。

・Core i9

システムの種類EmbeddedEmbeddedEmbedded
プロセッサー・ナンバーi9-14901KEi9-14901Ei9-14901TE
リソグラフィーIntel 7Intel 7Intel 7
Pコア数888
Eコア数000
スレッド総数161616
最大クロック5.8 GHz5.6 GHz5.5 GHz
定格クロック3.8 GHz2.8 GHz2.3 GHz
キャッシュ36 MB36 MB36 MB
合計 L2 キャッシュ16 MB16 MB16 MB
TDP125 W65 W45 W
発売ステータスLaunchedLaunchedLaunched
発売日Q3’24Q3’24Q3’24
組込み機器向けオプションの提供YesYesYes
内臓グラフィックスIntel® UHD Graphics 770Intel® UHD Graphics 770Intel® UHD Graphics 770
対応ソケットFCLGA1700FCLGA1700FCLGA1700
Tjunction(最大動作温度)100°C100°C100°C

・Core i7

システムの種類EmbeddedEmbedded
プロセッサー・ナンバーi7-14701Ei7-14701TE
リソグラフィーIntel 7Intel 7
Pコア数88
Eコア数00
スレッド総数1616
最大クロック5.4 GHz5.2 GHz
定格クロック2.6 GHz2.1 GHz
キャッシュ33 MB33 MB
合計 L2 キャッシュ16 MB16 MB
TDP65 W45 W
発売ステータスLaunchedLaunched
発売日Q3’24Q3’24
組込み機器向けオプションの提供YesYes
内臓グラフィックスIntel® UHD Graphics 770Intel® UHD Graphics 770
対応ソケットFCLGA1700FCLGA1700
Tjunction(最大動作温度)100°C100°C

・Core i5

システムの種類EmbeddedEmbeddedEmbeddedEmbedded
プロセッサー・ナンバーi5-14501Ei5-14501TEi5-14401Ei5-14401TEF
リソグラフィーIntel 7Intel 7Intel 7Intel 7
Pコア数6666
Eコア数0000
スレッド総数12121212
最大クロック5.2 GHz5.1 GHz4.7 GHz4.5 GHz
定格クロック3.3 GHz2.2 GHz2.5 GHz2 GHz
キャッシュ24 MB24 MB24 MB24 MB
合計 L2 キャッシュ12 MB12 MB12 MB12 MB
TDP65 W45 W65 W45 W
発売ステータスLaunchedLaunchedLaunchedLaunched
発売日Q3’24Q3’24Q3’24Q3’24
組込み機器向けオプションの提供YesYesYesYes
内臓グラフィックスIntel® UHD Graphics 770Intel® UHD Graphics 770Intel® UHD Graphics 730Intel® UHD Graphics 730
対応ソケットFCLGA1700FCLGA1700FCLGA1700FCLGA1700
Tjunction(最大動作温度)100°C100°C100°C100°C

インテル発表済みのプロセッサー(CPU)のラインナップや製品仕様を調べたいときは下記のark.intelのサイトがおすすめだ。製品情報の他、サポートを受ける際にも有用となる公式サイト。

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14901KEの性能は?

ユーザーが最も目を引くのはやはり最上位の14901KEの性能だろう。

14901KEは最大周波数(クロック)こそCore i9 14900と同様となるが、基本周波数(クロック)が高めに設定されており、Eコアを削った分安定したPコアの高いクロック維持が可能になったということだろうか。つまり、単に14900無印からEコアを削って総合性能が落ちただけの選別落ち品ではないということだ。

ベンチマーク等は単品販売が絶望的な中、BTO各社やメーカー製PCで発売後にならないと情報が出そろうことは厳しいと思うが注視していきたい。

14901KEの発売日は?

現時点では、Core i9-14901KEの正確な発売日は公式には発表されていない。そもそもIntelアークのサイトには既に”Q3’24 Launch済み=発表済み”というステータスとなっており、かつ先述した通り恐らく組み込み品のみでの市場流通となる見込みだからだ。

※Q3’24=2024年7~9月

場合によってはバルク品が一部店舗で出回る可能性も否定できないが、すぐに入手可能になるような製品ではないことは付け加えておきたい。

まとめ

Intelの新しい14世代CPU「Raptor Lake」のEコア無し製品ラインアップは、現在ひそかにインテルの公式サイトに追加された恐らく組み込み向け製品群だ。Core i9-14901KEは高いシングルスレッド性能を誇り、特定の用途において非常に有用であろうことがうかがえるもののコンシューマー市場で個人が単品販売に巡り合うことは残念ながら恐らくないであろう。

現在インテルが調査中である13・14世代で抱えているクラッシュ問題の解決が待ち遠しいがArrow Lakeの声もそろそろ聞こえてきそうなため自作PCユーザーとしてはもどかしい日々だ。

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インテル® Core™ i7 プロセッサー (第 14 世代)
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