Intel(インテル)、不具合問題で保証の延長対象CPUモデルリストを公開へ

自作おじさん

インテルが英語のコミュニティでIntel CPUの不具合問題について延長保証をアップデートしたらしいがわからん！まとめろ！

Kotack
(ZACK IT編集)

はい…。

本記事では先日発表した保証期間の2年延長する件について詳細情報をアップデートした。今回はその情報について解説。インテルのコミュニティサイトは翻訳機能もあり日本語も選択可能の為、そちらも合わせて確認すると良い。

Intel(インテル) CPU不具合これまでのあらすじ
1. 保証期間を2年延長する対象BOX CPU
まとめ

Intel(インテル) CPU不具合これまでのあらすじ

インテルが一部のユーザーから報告を受けて調査をした結果Raptor lake(13/14世代)に電圧上昇の予期せぬ挙動により不具合が発生することが判明。その後Kモデル(OC可能モデル)を不具合対象とはっきり断定していたところから一転、広範にわたるモデルが影響を受けていると方針転換した。

この二転三転したインテルの対応内容については前回までの記事で明確に当サイトでは指摘していたためまだ前回から読んでない方は下の記事も併せて読んでほしい。

筆者的思うとしたら下の流れが一部のユーザーから不信感を募らせる原因となっているのが下記の流れではないだろうか。

対象を「Intel Core 13th and 14th Gen (K/KF/KS) desktop processors」と断定。
対象を「some 13th/14th Gen desktop processors」とあいまい化
Redditユーザーからの質問に過電圧問題が起こる対象を「occur on K and non-K processors」と発言

元々Intelは不具合が発生して問題となっているCPUはKプロセッサーのみに限定して発表していた。続き声明ではKモデルであるかどうかは示すことはなく「いくつかの13th/14世代CPU」とあいまいな定義で声明を出す。最後に米Redditユーザーの「Core i5 13500は対象か？」の質問に対して過電圧問題は「K/Kなしプロセッサーにかかわらず発現する可能性がある」と回答。

「手のひら返しまくりのインテル」といわれても仕方がない対応を続けているのが現状。詳しくは過去の記事も参照いただきたい。

前回までの記事でもたびたび解説はしているため、ぜひまだ概要を把握していない方は下の記事も参照してほしい。

Intel(インテル)、使用中の13・14世代CPUに不具合が発生しているかどうかの確認方法を案内中

ここ直近、インテル(Intel)の13世代および14世代のRaptor Lakeデスクトッププロセッサに関する不具合がReddit上で話題となっており、その不具合が実際に自身のシステムで発生しているかどうかの確認方法をこの記事では解説している。もしお使いのCPUが不具合対象製品リストに入っていた場合このチェック方法で確認してみてはいかがだろうか。

保証期間を2年延長する対象BOX CPU

インテルは今回Tray CPU、いわゆる組み込み向けに化粧箱(BOX)ではなくトレイにまとめて供給するラインナップへも保証期間の延長を発表している。対象モデルはBOX/Tray共通となる模様。

Raptor Lake Refresh
(14世代Core iシリーズ)

Core i9 14900KS

Core i9 14900K

Core i9 14900KF

Core i9 14900

Core i9 14900F

Core i7 14700K

Core i7 14700KF

Core i7 14700

Core i7 14790F

Core i7 14700F

Core i5 14600K

Core i5 14600KF

Raptor Lake
(13世代Core iシリーズ)

Core i9 13900KS

Core i9 13900K

Core i9 13900KF

Core i9 13900

Core i9 13900F

Core i7 13700K

Core i7 13700KF

Core i7 13700

Core i7 13790F

Core i7 13700F

Core i5 13600K

Core i5 13600KF

Core i5のKなしプロセッサーも過電圧問題の対象となっている話もあったが延長保証の対象には入っていないようだ。ユーザーに与えるリスクは軽微ということだろうか。

パーツショップやオンラインで購入可能なインテルCPUはBOX品のため通常3年間保証だ。

今回の延長保証を受けて2年間加算されるため、マックス5年間の保証となる。一方でTray CPUの通常保証は元々1年間となり、Tray品を使用しているメーカーPCやBTOパソコン各社が提供している通常保証も1年の為2年間保証が延長されるということは最大3年ということになるはずだが各メーカーからの情報はこれまでのところ出ていない。また、Tray品を扱った製造の場合保証規約が成立するのはあくまでインテルと製造元もしくは正規販売代理店の間のみとなるためエンドユーザーがインテルと直接サポートのやり取りをすることは不可能。