ハンター
モンハンワイルズってめっちゃ楽しみなんだけど、最近のゲーム重いじゃん?うちのPCでちゃんと動くか心配なんだよね。RTX4060だと厳しいって意見も見たけど、DLSS 3とフレーム生成に対応してるなら何とかならないかな?
(ZACK IT編集)
モンスターハンターワイルズは11月のオープンベータ時点では、グラフィックがかなり綺麗な一方でPCへの負荷もかなり大きかった印象。DLSS 3/FSR 3の細かい検証もしたけどミドルスペックのPCなら設定によるって感じだった。
モンスターハンターワイルズはDLSS 3に対応している?
結論から述べると、モンスターハンターワイルズはNVIDIAのDLSS 3(3.5)に対応している。これは、ゲーム内のグラフィック処理をAIを用いて効率化し、フレームレートを大幅に向上させる技術である。特に、高解像度や高画質設定でプレイする場合に効果を発揮し、滑らかなゲームプレイを体験できる。公式サイトの推奨環境にもRTX 4060とフレーム生成の使用が明記されていることから、DLSS 3の恩恵を受けられることは確実である。ただし、DLSS 3はRTX 40シリーズのグラフィックボードでのみ使用可能であるため、注意が必要である。過去の世代のGPUでは、FSR 3を使用可能の場合はそちらを使うことをおすすめする。もしそれすらも対応していない旧型GPUの場合は買い替えもしくはLossless Scalingの使用が選択肢に入るが、Lossless Scalingに関しては当サイトでアプリケーションを既に入手しているため今後のオープンベータで検証を進めていきたい。
なお下記にモンハンワイルズの最低/推奨環境を表にまとめた。
最低動作環境 | 推奨動作環境 | |
---|---|---|
解像度 | 1080p (FHD、アップスケール使用、ネイティブ解像度720p) | 1080p(FHD) |
ターゲットfps | 30fps | 60fps ※フレーム生成使用 |
OS | Windows 10(64 bit)/Windows 11(64bit ) | Windows 10(64 bit)/Windows 11(64bit ) |
プロセッサ | intel Core i5-10600 intel Core i3-12100F AMD Ryzen 5 3600 | intel Core i5-11600K intel Core i5-12400 AMD Ryzen 5 3600X AMD Ryzen 5 5500 |
メモリー | 16GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 1660 Super AMD Radeon RX 5600 XT | NVIDIA GeForce RTX 2070 Super NVIDIA GeForce RTX 4060 AMD Radeon RX 6700XT |
VRAM | 6GB以上 | 8GB以上 |
ストレージ | 140GB SSD | 140GB SSD |
備考 | グラフィック「最低」設定でプレイ可能。 DirectStorage対応。 | グラフィック「中」設定でプレイ可能。 DirectStorage対応。 |
なお、DLSSの世代とRTXシリーズの対応可否については以下の記事で詳細の表を作成し解説したのでそちらも合わせて参照してもらいたい。
FSR 3には対応している?
モンスターハンターワイルズは、NVIDIAのDLSS 3だけでなく、AMDのFSR 3にも対応している。FSR 3も同様に、ゲームのフレームレートを向上させる技術であり、異なるメーカーのグラフィックボードを使用しているユーザーにとっても恩恵がある。超解像技術として、NvidiaのDLSS 3.5とAMDのFSR 3.0の両方に対応している点は、幅広いユーザーへの配慮が見られる。ただし、ベータテストの体験者からは、FSRはDLSSと比較して残像が出やすいという意見も散見されるため、次回のオープンベータで改善されたかどうかが気になるところ。
FSR 3はDLSS 3に比べると比較的対応するGPUが増えるため、使用しているGPUがFSR 3の場合はこちらを使用する選択肢もある。
フレーム生成技術は使用可能?
DLSS 3.5とFSR 3の両方で、フレーム生成技術が使用可能。フレーム生成とは、AIが既存のフレームから新しいフレームを生成することで、実質的なフレームレートを向上させる技術である。これにより、グラフィックボードの処理能力以上の滑らかな映像を実現できる。モンスターハンターワイルズの推奨環境にも「フレーム生成使用」と明記されていることから、この技術が重要な役割を果たすことがわかる。フレーム生成を使用することで、より高いフレームレートで快適にプレイすることが可能となる。
RTX4060だと厳しい?
公式サイトの推奨環境では、グラフィック「中」設定の1080p/60fps(フレーム生成使用)のゲームプレイが可能とされている。RTX 4060はDLSS 3に対応しており、フレーム生成も利用できるため、推奨環境を満たしていると言える。しかし、WQHDや4Kのより高解像度・高リフレッシュレートでのプレイを希望する場合は、さらに上位のグラフィックボードを検討する必要がある。
とはいえ2024年11月のオープンベータ時点では異なるフレーム生成を重ね掛けするという荒業によって4K以外の高解像ではそこそこプレイ可能であったという検証結果も得られている。それを踏まえて今後製品版リリースまでにゲームPC環境を整えていきたいものだ。
VRAMはどれくらいあったほうがいい?
推奨環境では、VRAM 8GB以上が必須とされている。これは、近年のゲームが高解像度テクスチャや複雑なエフェクトを使用するため、多くのVRAMを必要とするためである。モンハンも最新ゲームの例にもれずVRAMをたくさん要求するゲームタイトルの一つ。
VRAMが不足すると、テクスチャの読み込み遅延やフレームレートの低下が発生する可能性がある。オープンベータではポリゴン化したNPCやモンスターを拝むことができた。このあたりはカプコンも認識しているようで、製品版リリースまでにある程度修正が入る可能性もある。快適なプレイのためには、推奨環境以上のVRAMを搭載したグラフィックボードを選択することが望ましい。特に高画質設定でプレイする場合は、12GB以上のVRAMがあると安心。
2回目のオープンベータテストはいつ?
モンスターハンターワイルズの発売に先駆け、2回目のオープンベータテストが実施されることが公式に発表された。これは、製品版の発売を待ち望むユーザーにとって、非常に喜ばしい情報であると言える。今回のベータテストでは、前回のテスト内容に加え、新たな要素も追加される予定であり、製品版への期待をさらに高めるものとなるだろう。開催時期は下記の通り。
前回のベータテストに参加できなかったユーザーはもちろんのこと、既にプレイ済みのユーザーも、今回のテストで新たな発見があるかもしれない。今回のベータテストにおける注目点は、本作で再登場するモンスター「ゲリョス」の討伐体験が可能になることである。ゲリョスは、過去シリーズにも登場した人気のモンスターであり、PSP版の無印から2nd/2nd Gにかけて没頭していた筆者としてもうれしい復刻。
まとめ
モンスターハンターワイルズはDLSS 3とFSR 3の両方に対応しており、フレーム生成技術も使用可能である。また別記事で紹介したAFMF 2やLossless Scalingを活用する選択肢も広がっている。 これにより、幅広いユーザーが快適にゲームを楽しめる環境が提供されていると言えるだろう。推奨環境を参考に、自身のPC環境に合わせてグラフィック設定を調整することで、最高のゲーム体験を得られるため、今後の2回目オープンベータや製品版を楽しみにしたい。