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今23H2なんだけど、Windows Updateで更新プログラムが来ているみたいで、「Windows 11 24H2」ってアップデートした方がいいのかな?なんか不具合が多いって聞くけど…。正直、アップデートで毎回痛い目見た経験あるから、慎重になってるんだよね。

(ZACK IT編集)
Windowsアップデートでまず飛びつかず情報収集する気持ちすごいわかる。この記事では、「Windows 11 24H2」で現在確認されている不具合を徹底的に解説しよう。
2025/3/17追記:2025/3/11に24H2の累積更新プログラムとして「KB5053598」が配信された。しかしWindows 11にプリインストールされていてタスクバーにも表示されていた「Copilot」が突如アンインストールされる問題が発覚。3/11以降にWindows 11 24H2を更新したユーザー必見。
2025/4/17追記:更新プログラム「KB5055523」で「ブルースクリーン・オブ・デス(BSoD)」現象が報告されており、マイクロソフトもその問題を認識しておりアナウンスしている。
2025/6/15追記:更新プログラム「KB5063060」で「Easy Anti-Cheat」との互換性を改善し、特定のゲームで予期せず落ちたり再起動したりする不具合に対処したとアナウンスしている。
2025/6/19追記:一部のPCメーカー製品でWindows Update後にOSが起動できなくなる不具合が報告されており、メーカーがWindowsの更新をしないよう呼び掛けている。
2025/8/15追記:更新プログラム「KB5063878」が配信されるも、WSUS経由での更新をした場合にエラーコード0x80240069でインストールに失敗する可能性があると公式が案内している。
2025/10/26追記:更新プログラム「KB5066835」が適用されたPCでwindowsの青い回復画面(WinRE)に入るとUSBマウスキーボードが反応しない重大な不具合が発生しMicrosoftが緊急で対応を発表。すでに帯域外更新プログラム「KB5070773」を配信している。
「Windows 11 24H2」の不具合について
現在Windowsの大型アップデートは年1回程度で、23H2であれば2023年下半期、24H2は2024年下半期と、アップデートプログラム名でリリース時期がわかるようになっている。
そして24H2は残念ながらいくつかの不具合が報告されておりある意味話題だ。これらの不具合は、特定の環境やデバイスでのみ発生するものから、比較的多くのユーザーに影響を与える可能性のあるものまで様々。アップデートを検討している方は、これらの情報を把握しておくことで、事前にトラブルを回避できる可能性がある。以下では、特に注目すべき不具合とその対応について詳しく解説していく。
不具合内容と対応更新プログラム
現在報告されている主な不具合は以下の通りだ。より詳細はmicrosoftのサイトでも公開されているのでそちらも合わせて参照されたい。
| 不具合内容 | 状況 | 対応策 | 
|---|---|---|
| Kerberos でのパスワードローテーションの失敗による認証エラーが発生する可能性 | 解決 | 2025 年 4 月の Windows セキュリティ更新プログラム (KB5055523) 以降の更新プログラムで解決 | 
| KB5066835にリリースされた Windows セキュリティ更新プログラムをインストールした後、キーボードやマウスなどの USB デバイスが認識せず使用できない不具合 | 解決 | Microsoftが緊急で対応更新プログラム「KB5070773」を配信し解決 | 
| sprotect.sys ドライバーを使用するアプリを持つデバイスの応答が停止する可能性 | 確認済み | 問題が解決されるまで、Windows 11 インストール アシスタントまたはメディア作成ツールを使用して、バージョン 24H2 に手動で更新しない | 
| KB5050094を適用したPCでリモートデスクトップがフリーズ・切断される事象 | 解決 | 2025/2/25及び2025/3/27配信の更新プログラムKB5053656/KB5052093で解決済み | 
| セキュリティ更新プログラムをインストールできない問題が発生する可能性がある(CD および USB フラッシュ ドライブなどのメディアを使用して10 月または 11 月の更新プログラム迄が適用されたバージョン 24H2 Windows 11をインストールする場合のみ) | 2024 年 12 月の毎月のセキュリティ更新プログラム (2024 年 12 月 10 日リリース) 以降が含まれていることを確認 | |
| 自動 HDR を使用すると、ゲームの応答が停止したり、正しくない色が表示されたりする可能性がある | 自動 HDR をオフにする | |
| 一部のゲームの応答が停止する可能性がある ・アサシン クリード ヴァルハラ ・アサシンクリードオリジンズ ・アサシン クリード オデッセイ ・アサシン クリード ヴァルハラ ・アバター:パンドラ | 解決するまで24H2に更新しない | |
| 日付 & ウィンドウ設定の時刻で、ユーザーがタイム ゾーンを変更できないケース | コントロールパネルからタイムゾーンを変更する。 | |
| ディスク クリーンアップでクリーンアップに使用できる領域が誤って表示されるケース | 軽減 | クリーンアップ自体は正しく実行されるとのこと。表示の正確性のみ現在誤りあり | 
| 一部のASUSデバイスで、Windows 11 24H2をインストール完了できなかったりBSOD(ブルースクリーン)が表示されるケース | →解決 | ASUSのサポート情報を確認する/BIOSアップデート等を待つ/24H2にアップデートしない | 
| カメラを使用すると、一部のアプリケーションが応答しなくなるケース | 確認済み | 24H2にアップデートしない | 
| Easy Anti-Cheat を使用している場合、応答が停止したりBSOD(ブルースクリーン)が表示されるケース | 確認済み | Easy Anti-Cheat を最新バージョンにアップデートする | 
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※2025/2/11追記:10 月または 11 月の更新プログラム迄が適用されたバージョン 24H2 Windows 11をUSBメディアなどを経由してインストールした場合にMicrosoftが提示している解決策は2024 年 12 月の毎月のセキュリティ更新プログラム (2024 年 12 月 10 日リリース) 以降を含むメディアを使用して、Windows 11 バージョン 24H2 を再インストールというもの。実質解決策がないのでより新しいバージョンをクリーンインストールせざるを得ないということのようだ。
一番最初の項目は10月もしくは11月にUSBのインストールメディアを作成した場合正常にセキュリティ更新が適用されない場合があるとして話題だ。USB等のインストールメディアを使用せず、アップデート経由でWindows 11 バージョン24H2を適用した場合には起こらない不具合とはいえ、クリーンインストールのタイミング次第では中々恐ろしい不具合。ただし2024年12月の月次セキュリティプログラムが含まれたインストールメディアの場合は回避可能。
また、PCでゲームを楽しむユーザーの中にはHDRをオンにしているケースも多いだろう。その場合は下記の画像のように自動HDRはいったん不具合解消までオフにしておくことを推奨されている。

※2025/10/26追記:別の解説記事を既に公開済みだが、更新プログラム「KB5066835」を適用された状態でWIndowsの回復画面(WinRE)に入るとマウスキーボードが反応しない不具合が発生して話題となった。現時点ではすでに対策programが配信されているが不具合に合ったユーザーは更新プログラムの適用状況を下の記事を参考に確認してみてほしい。
現状「Windows 11 バージョン24H2」の不具合に対する対策方法は?
現状、24H2の不具合に対する根本的な対策は、Microsoftからの修正プログラムの提供を待つことが基本となる。しかし、もっと言うなら完全に解決されるまでアップデートをしないという選択が最も簡単で合理的な解決方法というのが正直なところ。
まとめ・24H2にアップデートすべきか
Windowsの大型アップデートで不具合を抱えるということはもはやこれが初めてではない。今後同じような状況で自身が不都合を被らないためにも大型アップデートを適用する前に事前に様々なメディアやmicrosoft公式ページから不具合情報の収集をする癖を身に着けることをおすすめする。
当サイトで使用している検証環境ではまだ23H2のまま検証環境を用意しているし、23H2のサポートが切れたわけではないため既知のトラブルが解決したことを確認した後、アップデートしても遅くはない。




































