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【ブルスク】Windows Update配信の「KB5055523」更新プログラムで深刻な不具合が発生する恐れあり!【Windows 11】

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Windows Updateかけた直後からBSoD…いわゆるブルスク発生に悩んでるんだけどこれ原因わかる?

Kotack<br>(ZACK IT編集)
Kotack
(ZACK IT編集)

もしかしてWindows 11 24H2で最近Windows Updateかけた?KB5055523がインストールされてたらそれのせいかも…。

Windows 11の最新更新プログラムKB5055523について、インストール後にブルースクリーン(BSoD)が発生する深刻な問題が報告されている。本記事では、問題の詳細、対象となるユーザー、そして現時点で考えられる対策について詳しく解説。Windows 11 24H2ユーザーは必読。

Windows Update経由で配信の「KB5055523」更新プログラム

マイクロソフトは2025年4月8日(現地時間)、Windows 11 バージョン24H2向けの更新プログラム「KB5055523」を公開した。この更新プログラムは、セキュリティの向上や既存の不具合の修正を目的としたものだが、一部の環境において深刻な問題を引き起こす可能性が指摘されている。特に注目すべきは、「ブルースクリーン・オブ・デス(BSoD)」いわゆるブルスク現象の発生という、ユーザーの作業を中断させ、データ損失やストレージのクラッシュリスクを高める重大な不具合である。

「ブルースクリーン・オブ・デス(BSoD)」発生と公式も注意喚起

下記の参考リンクで示されているマイクロソフトの公式情報によると、この更新プログラム「KB5055523」をインストールし、デバイスを再起動した後、エラーコード「0x18B (SECURE_KERNEL_ERROR)」を示すブルースクリーンエラーが発生する可能性があると明記されている。これは、セキュアカーネルで致命的なエラーが発生したことを示している。そのため通常の操作では回復が難しい状況の可能性が高い。

April 8, 2025—KB5055523 (OS Build 26100.3775) - Microsoft Support

マイクロソフト自身もこの問題に対して認識しており、更新プログラムのページ内で注意喚起を行っている。ユーザーは安易にこの更新プログラムを適用するのではなく、事前に情報を収集し、慎重な判断を下す必要がある。特に、業務で使用しているPCや重要なデータを保存しているPCにおいては、事前の対策を講じることが不可欠である。

その他の不具合もあり インストール失敗/Windows Helloのトラブル関連

「KB5055523」にはその他の不具合も報告されている。

  • Citrixが提供する「Session Recording」がインストールされている場合にWindowsのセキュリティ更新プログラムのインストールが完了できない
  • 特定のケースで「Windows Hello」の顔認識またはPINを用いたサインインができない

Citrixとは、クラウドコンピューティング、仮想化、モビリティ、ネットワークなどの分野でソリューションを提供する多国籍企業で、企業や組織が場所やデバイスを問わずセキュアにアプリケーションやデータにアクセスできる環境を構築するのを支援するシステムを提供している。今回この問題を受けて、Citrixは回避策として、問題となっている「Session Recording」を一旦停止してMicrosoft セキュリティ更新プログラムをインストールして無事に完了したことを確認してから再度「Session Recording」をリスタートするようアナウンスしている。

Citrix Customer Service

「Windows Hello」で顔認識またはPINを用いたサインインができない不具合も比較的ユーザーを悩ませる問題だ。こちらは回避策としてMicrosoftは[PIN の設定] プロンプトに従って、Windows Helloに再登録するもしくは、顔認識の再登録を実施するように促している。

ブルースクリーンの対策はある?

記事公開時点(2025年4月17日)で、マイクロソフトはこの問題について、KIR(Known Issue Rollback)を使用して緩和されるとしている。KIRとは、セキュリティ以外の Windows Update リリースの一部として適用された特定の変更をロールバックする、つまりは巻き戻すことができ、今回はそれが自動で適用されるため、最大24時間以内に問題は解決される可能性が高い。もし緊急度が高い場合は、PCを再起動することで、より早く解決することが可能であるとアナウンスしている。

また、企業のIT部門が管理するWindows 11である場合、以下の方法でグループポリシーの設定をすることで回避可能だ。

  • [コンピュータの構成] > [管理用テンプレート] にすすむ
  • Windows 11 24H2 および Windows Server 2025 KB5053656 250412_03103 既知の問題のロールバックを実施
  • システムの再起動

なお、グループポリシーの設定はWindows 11 Pro以上のグレードで設定が可能となっている。

まとめ

今回の記事では、Windows 11向け更新プログラム「KB5055523」をインストールした後に、深刻なブルースクリーンエラー(0x18B SECURE_KERNEL_ERROR)が発生する可能性があるという情報と、現時点でアナウンスされている解決策について解説した。すでに更新しているユーザーでも再起動や時間経過で自動でロールバックされるため重大な影響を受けるユーザーとそうでないユーザーがいるかと思う。もし今後アップデートを即実行したくない場合は下記の参考記事も参考にしてほしい。

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