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【デメリット有】Lossless Scalingのフレーム生成を最新ゲームで試してみた!原神も上限60fps越えるが…?【LSFG 2.3】

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フレームより金生成したいマン
フレームより金生成したいマン

グラボを買い替えるほどの予算はない…。でもGTX 1080ではDLSSのフレーム生成も使えないしRadeonじゃないからAFMFも使えないし…。どうしたらいい?

Kotack<br>(ZACK IT編集)
Kotack
(ZACK IT編集)

Lossless Scalingというツールが君みたいな層の間で前から話題になっているみたいだね。個人的にも有用性について興味があったので当サイトで検証してみたよ。
ゲーム側の対応がなくてもフレーム生成(lsfg 2.3)できるのがウケているみたいだけど、どうだろう。

本記事では、Steamで購入可能な『Lossless Scaling』に搭載されているフレーム生成機能、「lsfg 2.3」の検証をして解説。メリットとデメリットを踏まえてお金を払う価値があるのか必見!検証タイトルは人気オープンワールドRPG『原神』と最新のアクションアドベンチャー『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』でテストを実施。

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Lossless Scalingとは?

Lossless Scalingは、Steamで購入可能なゲーム画面をアップスケーリングしてフレームレートを向上させるツール。だがもっぱら話題となっているのはアップスケール機能ではなくフレーム生成の方だろう。フレーム生成機能には2つ種類があり、1つは「LSFG 1.1」、もう1つに「LSFG 2.3」だが今回当サイトでは最新の「LSFG 2.3」を使用して検証を進めていく。※「LSFG 1.1」は生成倍率2倍固定

当ツール最大の特徴は、NVIDIAのDLSSやAMDのFSRのようにゲーム側の対応を必要としない点。これにより、古いゲームやインディーズゲームなど、DLSSやFSRが利用できないゲームでもフレームレートの向上が期待できるとする。

Kotack<br>(ZACK IT編集)
Kotack
(ZACK IT編集)

ぶっちゃけ存在はずっと前から知っていたけど有料ってのが引っかかって今まで検証してきませんでした。

今回はSteamで20%引きセールやっていたので買ってみた。(通常時800円→640円)

※セール価格は期間限定のもの

また、ゲーム側の対応が必要としないフレーム生成においては昨今AMD Fluid Motion Frames 2(AFMF 2)があり、前バージョンからは飛躍的な遅延周りの改善や素早いシーンの切り替わりにおいても追随できるようになったことから話題となり、当サイトでも『モンスターハンターワイルズBeta』を使用し検証した。このツールと「LSFG 2.3」を比較して最も大きい違いとしては、「LSFG 2.3」は最大4倍までのフレーム生成可能な点と、ウィンドウモードで基本動作することだろう。

前者においては、AFMF 2はそもそも倍率指定ができないが概ね1.5倍から2.5倍程度の範囲でフレーム生成がされる。また後者においては、AFMF 2はそもそもウィンドウモードはサポートせずフルスクリーンもしくはボーダーレスフルスクリーンのみの対応。逆にLSFGはフルスクリーンにはサポートせず、ウィンドウモードでフレーム生成を開始するとウィンドウが全画面表示状態でゲームをプレイすることになる。

原神をフルHD(1920×1080)解像度で3440×1440のモニターでプレイしているスクショだ。ウィンドウモードだがプレイ中は全画面になる。(Lossless Scalingのアップスケール機能はオフ)アップスケール機能をオンにすると映像が引き延ばされ、上下の黒帯部分がなくなる。

LSFG 2.3とAFMF 2のメリット/デメリット比較

まずはメリットから。

AFMF 2

  • ゲーム側の対応不要
  • 通常の1.5~2.5倍程度のfpsへ上昇
  • 比較的新しいRadeon及びRyzenにおいて無料で利用可能

LSFG 2.3

  • ゲーム側の対応不要
  • 通常の2~4倍程度のfpsへ上昇
  • より幅広いGPU(GeForce/Radeon)で利用可能

LSFG 2.3は最大4倍までフレーム生成を行うことができるため、上限60fpsの原神などは240fpsで理論的にはプレイ可能となる。ゲーム側で上限フレームレートが定められてしまっているタイトルについてはこのツールの魅力を感じるところ。

続いてデメリット。

AFMF 2

  • ウィンドウモードでは使用不可
  • フレーム非生成時より遅延増加
  • 全てのゲームでフレーム生成の恩恵があるわけではなく、表示されるフレームレートよりもっさり感を感じることも

LSFG 2.3

  • ウィンドウモードで使用可能だがそもそも使用時は全画面に
  • フレーム非生成時より遅延増加
  • 負荷の高いゲームだと特に倍率上げ過ぎると画面端が魚眼のように歪む
  • プレイヤーが操作するキャラ表示ツールの歪みやゴーストが目立つ
  • 重いゲームだとティアリングが目立つ
  • 有料有料有料有料有料有料有料

まずAFMF 2から見ていくと、上の2つはLSFG 2.3と共通して言えることだが、3つ目に関して、フレームレートのログ上は100fps以上出ていても、あまり快適にならないケースが一部ある。実際の見え方的に30~40fpsしか出ていないのではと思えるほどのカクツキや、スタッタリングが断続的に出てしまう事も。元のフレームレートが60以上を安定的に出せている際はあまり気になることはない。

続いてLSFG 2.3のデメリットだが、3つめについては正直個人的に現状致命的とも呼べるデメリットと感じている。

画面端が歪んで魚眼カメラのように見える現象は、3D酔いを誘発するほど不快で長時間のプレイには向かない。生成2倍ではほぼ出ない症状だが、つまりそれだとAFMF 2に対して大きな優位性にはつながらなくなってしまう。RadeonやAMD APUユーザーなら料金を払ってまで使うツールではなさそう。3~4倍のフレーム生成は一見魅力的な機能だがトレードオフが増える印象…。

画像は『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』の冒頭シーンで検証。LSFG 2.3パフォーマンス設定で倍率はx4。負荷の高いゲームだが、比較的負荷の軽い『原神』でも高い倍率かつパフォーマンスにチェック無し設定でもこの現象は発生。

4つ目のティアリングに関しては、負荷の高いゲームはそれこそ設定を落とすか、垂直同期(V-SYNC)をオンにすることや、モニターのVRR(Adaptive-SyncやFreeSync/G-SYNC)をオンにすることで解決できるかもしれない。

ティアリングがわからない人向けに言うとこういう映像がずれる現象。ゲームを普段する方なら一度は遭遇したことがあるのでは?(説明用に『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』プレイ映像を基に作成したイメージ画像の為わかりやすく誇張はしている)

導入にお金が発生するという点もAFMF 2にはないデメリット。しかしRadeonユーザーではなければそもそも使用できないAFMF 2に比べ、640~800円払えば古めのGPUでも使用可能で間口が広い点は物持ちのいいPCゲーマーにとっては嬉しいポイントになるのかもしれない。

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