「G27P6S」のスペック詳細と他社比較
率直な見解を述べてしまうと、同価格帯で最新世代のWOLEDパネルを搭載したASUSの新製品「XG27AQDMG」が購入できてしまう現状KTCに思い入れがない限りは積極的には選びにくい。ただ、ASUS製品に勝っているポイントとしてUSB Type-Cでの映像出力やPower Deliveryに対応している点やスピーカー内蔵に魅力を感じるならば無しではない選択肢だ。
項目 | KTC 「G27P6S」 | ASUS「XG27AQDMG」 |
---|---|---|
パネルタイプ | 有機EL (LG製第2世代WOLEDパネル?※) | 有機EL 第3世代WOLED |
サイズ | 27インチ | 26.5インチ |
解像度 | WQHD (2560×1440) | WQHD (2560×1440) |
リフレッシュレート | 240Hz | 240Hz |
応答速度 | 0.03ms | 0.03ms |
コントラスト比 | 1,500,000:1 | 1,500,000:1 |
輝度 | 450cd/m² | 450cd/㎡ |
HDR | HDR10 対応 | HDR10 対応 |
接続ポート | HDMI 2.0×2、DP 1.4×1、 Type-C (PD65Wまで対応) | HDMI 2.0×2、DP 1.4×1 |
スピーカー | 内蔵 (2×5W) | - |
焼き付き防止機能 | 不明 | スクリーン・プロテクション機能 |
実勢売価(2024/11/24時点) | 91,500円 (12000円オフ+ クーポンコード:10KTCGAL 両方適用) | 90,718円 |
有機ELパネルのメリットとデメリット
有機ELは液晶モニターのようなLEDバックライトを通して表示されるLCDモニターとは異なり、有機ELの素子自体が明滅可能の為暗いシーン程圧倒的なコントラストの恩恵を享受できる。一度見てしまえば中々通常の液晶モニターへは戻れないほどの違いがあるため予算さえ合うならば一度試してもらいたい製品。ただ、デメリットがないわけではないので使用用途によっては(連続稼働が多い等)、液晶モニターが優れるポイントもあるためよく検討をしてほしい。
OLEDパネル搭載のモニターは機種によってはファンが搭載のモデルもある。それだけ発熱が発生するという事。静音性についてこだわりがある場合は検討しているOLEDモニターがファンレス製品かどうかはチェックしておきたい。
OLEDモニターはその特性上、静止画をずっと表示させ続けると焼き付きを起こすというリスクをはらむというデメリットがある。決まった時間でスクリーンセーバーを設定するか、メーカーごとに搭載されている保護機能を使用することも重要。
まとめ
KTCの27インチ有機ELモニター「G27P6S」は、ゲーマー向けには魅力的な高リフレッシュレートと応答速度の他、美麗な映像を堪能できる製品ではあるものの、焼き付きのリスクやそもそも競合品でも同価格帯で魅力的な製品が存在することから購入は慎重に検討したいところ。とはいえ新進気鋭のKTCからの魅力のある製品展開やキャンペーンに今後期待したい。