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【完全シャットダウン】Windows 11でトラブル多発!?この設定が原因かも…解決策はコレ試してみて!

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Windows 11<br>ユーザー
Windows 11
ユーザー

最近Windows 11の調子が悪くてさ。なんか、再起動してもおかしいし、モニターが真っ黒になってつながらなくなったり、アプリが強制終了したり。

Kotack<br>(ZACK IT編集)
Kotack
(ZACK IT編集)

それ、もしかしたら完全シャットダウンができていないのが原因かもしれないな。Windows 11って、デフォルトのシャットダウンだと実は高速化のために、完全に電源が切れてないんだよ。この記事で解説されている内容を実行してみて様子見ようか。

Windows 11の「シャットダウン」は実は初期設定状態では不完全?本記事では、通常シャットダウンと完全シャットダウンの違いを徹底解説し、トラブルが出た際に困らないよう完全シャットダウンの設定方法や一時的に完全シャットダウンしたい場合のコマンド入力方法を伝授。知らなかった人はこの記事を読むことで少しだけWindows玄人になれるかもしれない。

Windows 11でトラブル多発?

Windows 11の利用者が増加するにつれて、PCの動作に関する様々なトラブルが報告されている。最近でもバージョン24H2関連の不具合情報が多数報告され、実際に筆者が利用している複数のWindows 11環境でも再現しているものが多い。そうした「PCの動作が不安定になる」、「アプリケーションが正常に終了しない」などといった事象の多くは、システムの適切な終了が行われていないことに起因する場合が一部ある。

一般的なユーザーは、PCの電源ボタンを押す、またはスタートメニューから「シャットダウン」を選択することでPCの電源が完全に切れると認識しているが、Windows 11におけるデフォルトのシャットダウンは、厳密には「完全なシャットダウン」ではない。この状態は、簡単に言えば完全にリフレッシュされていない状態のため、システム内に不要な情報が蓄積され、結果的に動作の不安定化や様々なエラーを引き起こす可能性があるのだ。

完全シャットダウンと通常シャットダウンの違い

Windows 11における「通常シャットダウン」と「完全シャットダウン」には明確な違いが存在する。通常シャットダウンは、「高速スタートアップ」機能が有効になっている場合に適用されるシャットダウン方法で、ユーザーセッションは終了するものの、カーネルセッションがハイバネーションファイルに保存される。これにより、次回の起動時には保存されたカーネルセッションが読み込まれるため、起動時間を大幅に短縮できるという利点がある。

しかし、この高速スタートアップの恩恵を受ける一方で、システムが完全にリフレッシュされないため、細かなエラーやトラブルなども同様リセットされず、潜在的な問題を抱えたまま次回起動を迎えることになる。これに対し、「完全シャットダウン」は、高速スタートアップを無効にし、システムを完全に終了させる方法である。この場合、全てのセッションが終了し、メモリ上のデータや各種キャッシュが完全にクリアされる。これにより、システムはクリーンな状態で起動するため、軽微なシステムエラーや動作の不安定さなどが解消される可能性が高まるのだ。PCのトラブルシューティングにおいて、最初に試すべき基本的な手順の一つとして、この完全シャットダウンの実行が推奨される所以である。

完全シャットダウンの設定方法は?

Windows 11で完全シャットダウンを恒常的に行うための設定方法は、以下の手順で実施が可能だ。

  1. タスクバーの検索欄に「コントロールパネル」と入力しコントロールパネルを起動
  2. 「システムとセキュリティ」>「電源オプション」>「電源ボタンの動作の変更」
  3. 「現在利用できない設定を変更します」をクリック
  4. 「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックボックスを外す
  5. 変更の保存

Windows 11標準の設定アプリでは設定の変更ができないため、スタートメニューもしくはタスクバーに検索欄が表示されている場合はそちらに「コントロール」まで入力すれば「コントロールパネル」がサジェストされるだろう。そちらを起動する。

「システムとセキュリティ」を選択し「電源オプション」から「電源ボタンの動作の変更」をクリック。

下の画像にあるように、「シャットダウン設定」内にある「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックボックスを外す必要があるが、このオプションはデフォルトでグレーアウトしており変更できない場合が多い。その場合は、上部にある「現在利用できない設定を変更します」をクリックすることで、管理者権限で設定を変更できるようになる。チェックボックスを外した後、「変更の保存」をクリックすれば設定は完了だ。

この設定を行うことで、以降のシャットダウンは全て完全シャットダウンとなり、システムは常にクリーンな状態で終了・起動するようになる。ただし、高速スタートアップの利点である起動時間の短縮は享受できなくなるため、PCの利用状況や重視する点に応じて設定を検討すべきである。

1度だけ完全シャットダウンしたいときのコマンド

常に高速スタートアップを無効にする設定変更は、起動速度を重視するユーザーにとってはデメリットとなる場合がある。しかし、実はパソコン博士や玄人を自負するユーザーの中にも意外と知られていない1度きりの完全シャットダウン方法が存在する。この方法を知っておくだけで、普段は高速シャットダウンを有効にしつつも、トラブルに遭遇した際だけ完全シャットダウンを実施することができるのだ。特定のキーを押しながら通常通りシャットダウンするだけ簡単。それが以下の通り。

1度限りの完全シャットダウンを実行する方法

<手順>Shiftキーを押しながら、通常通りのシャットダウンボタンを押す

また、上級者向けの方法として、コマンドプロンプトやPowerShellからコマンドを実行する方法もある。管理者権限でコマンドプロンプト(またはPowerShell)を開き、下記のコードを実行。

shutdown /s /f /t 0

このコマンドは、システムを強制的にシャットダウンするものであり、開いているアプリケーションは保存せずに閉じられる点に注意が必要である。 /sはシャットダウン、/fは強制終了、/t 0はタイマーを0秒に設定することを意味する。これらの方法を状況に応じて使い分けることで、PCの安定稼働を保ちつつ、必要な時にシステムをリフレッシュすることが可能となる。

まとめ

本記事では、Windows 11における「通常シャットダウン」と「完全シャットダウン」の違いについて詳細に解説し、実際に完全シャットダウンの方法をわかりやすく紹介した。PCの動作が不安定になる、アプリケーションに異常が生じるなどのWindows 11におけるトラブルが再現した場合は一度試してみてほしい。

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