実際の検証:最新ゲームタイトルで試す
当サイトで使用する検証環境は下記。
DLSSのフレーム生成はRTX4060に任せるが、8600Gに搭載したRadeon 760MでAFMF 2を有効化する。そのためHDMIの接続はグラボ側ではなくマザボ側。
パーツ | 型番・品名 | 備考 | 価格 |
OS | Windows 11 Home 23H2 | 最新Update済(24/8時点) | Amazon |
CPU | AMD Ryzen 5 8600G BOX | GeForce Game Ready 566.03 | Amazon |
GPU | AMD Radeon 760M(APU内蔵) | Adrenalin Edition 24.10.1 | |
GPU2 | PNY Geforce RTX4060 8GB VETRO Dual Fan OC White | 白グラボ | Amazon |
クーラー | AK400 DIGITAL WH | 白クーラー | Amazon |
M/B | B650M AORUS ELITE AX ICE | 白マザー | Amazon |
メモリ | CMH32GX5M2E6000C36W | 白メモリ | Amazon |
SSD | Samsung 990 EVO 1TB | Amazon | |
電源 | SST-DA750R-GMA-WWW | 白電源 | Amazon |
まず個人的にもし今から組むなら8600Gではなく8700Gを間違いなくおすすめする。
理由は単純で『モンスターハンターワイルズ』や『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』で6コアCPUに対して無力さを痛感した点と、そもそもこの検証環境を用意してから8600Gも8700Gも大幅に価格の下落をしているからどうせなら8700Gを買ってしまいたいところ。
とくに『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』はひどく、ムービーシーンが上限60fpsなのだが、UWQHD(3440×1440)の中設定なのでWQHD(2560×1440)よりもグラフィック負荷は高いのはもちろんなのだが、フレーム生成前で30~40fpsしか出ないシーンもあり、負荷状況を見るとCPU側が悲鳴を上げていたためだ。間違いなく今後もPCゲームを向こう数年快適に楽しみたいなら8コアはマスト。
はっきり言ってX3Dシリーズはゲーミング最強なのは他のサイトやYoutubeで検証されつくされているので同意するが現状入手性に難ありなのであまりお勧めはしたくない。
モンハンワイルズBeta
↓こちらの記事で詳しく解説(2本立て)↓
インディ・ジョーンズ/大いなる円環
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』の検証ではフルHD(1920×1080)、WQHD(2560×1440)、UWQHD(3440×1440)で検証した。検証場所はNew Gameで始めてからマーシャル大学編が始まった直後までの約15分程度のプレイで検証。レイダースの有名な冒頭シーンで始まるが、遺跡崩壊前後が最も重くフレームレートが落ち込む。
ちなみに映画さながらのムービーシーンやジョーンズ博士の視点でゲームを楽しめるため個人的には21:9のシネマスクリーンで楽しむことをおすすめする。そういった意味ではUWQHD解像度のウルトラワイドモニターをまだ持ってない人はぜひ揃えてからプレイを楽しんでほしいところだ。
まずはフルHD設定から。
高設定でもAFMF 2なしでプレイする上で快適な平均60fps出ているため、正直AFMF 2の必要性を感じないが、「100~120位出ていないとちょっと…。」という人にはAFMF 2をオンにすることをおすすめする。
続いてWQHD解像度。フルHDよりもさらに高精細になり映像への没入感が増す。
この検証ではAFMF 2をオンにすれば高設定でもアベレージ100fpsを超える。
最後にUWQHD、21:9の高解像度設定でプレイ。映画さながらの没入感でプレイは圧巻。
このモードだとWQHDよりも高解像度な分、CPUのボトルネックがおそらく発生しており、高設定では頻繁に映像のカクツキ、フレームレートの落ち込みが頻発するように。CPUの使用率グラフが頻繁にレッドゾーンに突入しムービーシーンにおいても映像の乱れが目立つためプリセット中以下でないと正直厳しい状況。
AFMF 2適用後であってもネイティブのフレームレートが30~40しか出ていないとフレーム生成後でもあまり快適とは言えない。これについてはモンハンワイルズ検証時にも同じ所感を述べた通り、素の状態(AFMF 2オフ)で最低でも60以上は欲しい。
まとめ
AFMF 2とDLSSのフレーム生成はモンハンやインディ・ジョーンズといった最新タイトルでも一定の効果を発揮することが分かった。また、AMDのAPUに統合されたグラフィックスとdGPUであるRTX4060の組み合わせでコスパよくこの併用環境を用意できる点は一部のコスパ重視でPCを組みたい層には魅力に映るのではないだろうか。
一方でやはりフレーム生成ならではの映像のブレやにじみ、カクツキといった症状がゼロではなく、設定を下げるくらいならグラボをアップグレードしたいという考えも正しいというか本来はそちらの路線でいくべきと個人的にも思う。
万能ではないものの、一定の効力を発揮するという意味で今後もAPU+GeForce GPUのAFMF 2/DLSS併用構成は定期的に検証に使用していきたいと思う。