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AMD、ZEN5採用のRYZEN 9000シリーズの性能を明らかに!発売時期についても情報あり!【Computex 2024】

AMD基調講演2024 PC
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AMDerくん
AMDerくん

6月4日から開始した台湾のICT見本市、COMPUTEXが開催されるね!

今日はそれに合わせてAMDの基調講演がYoutubeで配信されてワクワクしているよ!

Kotack<br>(ZACK IT編集)
Kotack
(ZACK IT編集)

ZEN 5アーキテクチャ採用のRYZEN 9000シリーズが7月に来るだって!?

Intel 13/14世代は不安定問題から敬遠してたけどようやくメインPC更新なるか!?

本記事は台湾のICT見本市COMPUTEX 2024に合わせて開催されたAMDの基調講演で発表された内容が含まれる。

ゲーミングPCや動画編集向けクリエイティブPCを検討している方は最後までお付き合いいただきたい。

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AMD RYZEN 9000シリーズ発表

AMD RYZEN 9000シリーズ(Granite Ridge)は、次世代のパフォーマンスと効率性を誇る最新のプロセッサーラインナップ。Zen 5アーキテクチャを採用し、モデルによっては従来よりも高いクロック速度ないし据え置き、一方でコア数は全て据え置きだ。しかしながら全体のCPU性能着実に性能アップをしており、命令帯域幅は最大2倍、IPC性能はZen4比で平均16%向上する。これにより、ゲーミング、コンテンツクリエーション、プロフェッショナルな作業すべてにおいて驚異的な処理能力を提供を可能としている。さらに、革新的な省電力技術により、電力効率も改善しているとのこと。このAI時代の流れをリードするAMD Ryzen 9000シリーズは、あらゆるニーズに応える最先端の選択肢となるだろう。

AMDのCEOであるリサ・スー氏の講演の中で披露されたRYZEN 9 9950X(16コア32スレッド)
ゲーミング分野でもクリエイティブ分野でもAMD一強となる時代が来るのだろうか。比較対象はRYZEN 9 9950Xとintel Core i9 14900K。BlenderというCGアプリケーションでは驚きの最大50%超の性能差を見せつける結果に。

RYZEN 9000シリーズのラインナップと基本性能

製品名RYZEN 9 9950XRYZEN 9 9900XRYZEN 7 9700XRYZEN 5 9600X
コア数161286
スレッド数32241612
クロック(最大)5.7Ghz5.6Ghz5.5Ghz5.4Ghz
キャッシュ80MB76MB40MB38MB
消費電力(TDP)170W120W65W65W

紹介されているラインナップとしてはいつもと同じくX付き上位モデルからのローンチとなるようで、今までと大きな変更はない。X3Dモデルの発売も今回の発表から半年~1年程度で更新されることを期待している。

スペック表を見て特筆すべきは9900Xは170Wから120Wへ。9700X/9600XのTDPが7000シリーズの105Wから65Wに効率化された点だろう。9700X/9600Xいずれのモデルも100Mhz最大クロックが改善されているにもかかわらず、TDPが省電力化されているという点は見逃せない。

最大性能を必要とするエンスージアストユーザーのみならずハイスペック~ミドルクラスを狙ったユーザーにも価値のあるシリーズとなりそうだ。

発売時期はいつ?

AMD RYZEN 9000シリーズの今回披露されたラインナップは2024年7月にローンチされる予定であることが今回の基調講演で発表されている。

また深夜販売を実施することもあるかと思うので当サイトでもわかり次第情報を更新していく予定だ。

マザーボード・ソケットの対応は?

今回発表されたRYZEN 9000シリーズは現行世代のRYZEN 7000シリーズと同様AM5ソケットとなる。

そのため、従来のAM5マザーを使用しているユーザーは既に対応BIOSが配信もしくはこれから対応BIOSがアップデートされるだろう。

また今回のタイミングでX870/X870Eのチップセットも発表済みであり、マザーボード各社の新製品発表がこれから目白押しとなるだろう。

※2024/6/9追記 台湾で開催されているCOMPUTEXでマザーボード各社から続々とX870/X870E対応マザーが発表されている。

COMPUTEX:全モデルUSB4を2ポート搭載。ASRockのAMD X870E/X870マザーボードをチェック - エルミタージュ秋葉原
ASRock Incorporation(本社:台湾)はCOMPUTEX恒例のプレスカンファレンスにて、AMDのSocket AM5向け最新チップセット「AMD X870E/X870」を搭載するマザーボードを披露した。

発売時の価格は?

今回の基調講演で値段についての言及はなかったものの、RYZEN 7000シリーズとそこまで遠くない価格設定になることが見込まれる。ただし為替の状況が当時から変動しているため、日本円ベースでは残念ながら実質的な値上げに近い価格になるのではないだろうか。

製品名RYZEN 9 7950XRYZEN 9 7900XRYZEN 7 7700XRYZEN 5 7600X
価格(ドル)699ドル549ドル399ドル299ドル
国内発売価格(円)117,800円92,500円66,800円49,900円
7000シリーズ発売の2022年9月時点の為替状況は1ドル=約145円。本日(2024年6月3日)時点で1ドル157円台なので発売時ドルベースで据え置きだったとしても単純に8%程度は円ベースで高くなるのは覚悟しておくべき。最上位の9950Xは127,800円と予想。

今、RYZENがアツい(人気)な理由

AMD RYZENシリーズは第1世代が2017年に発売されて以来、着実に性能を伸ばしてきた。

RYZEN 7 1800Xや1700Xを使ったことのあるユーザーであれば知っているだろう。コア数だけは多いがなかなか競合のインテルCPUに比べて3Dゲームにおけるフレームレートが出ずそれでもコスパが優れているからと自分を説得して使っていたあの頃を。

現在AMD RYZENの人気は通常のCPUラインナップは勿論、X3Dモデルなどゲーミングに特化したCPUラインアップも発売されAMDがこの数年間でゲーミング分野に力を入れてきたことが主な要因だ。

実際インテルの同価格帯で比較すれば劣らないゲーミング性能を発揮しているためゲームをするからインテルというイメージは少しずつ薄れつつある。それに追い打ちをかけるように、Intelの第13・14世代における不安定問題に直面したことでさらにRYZENへの人気は加速した。

インテルCPUを安全に使える設定?「Intel Baseline Profile」のパフォーマンスを検証【暫定版】 (1/5)
第14世代のインテルCoreプロセッサーを安定運用するためにマザーボードのBIOSに用意された設定「Intel Baseline Profile」を検証。あくまで暫定的な対処と見られるが、実際のパフォーマンスはどうか?

RYZEN 9000シリーズは買い?

新しくZen5アーキテクチャを採用してIPC性能を約16%向上させた9000シリーズ。

果たして今年7月に発売予定のラインナップが即買いかどうかはゲーミング性能を最重要視するか否かで決まりそうだ。

AMD's Ryzen 9000 won't beat the previous-gen X3D models in gaming, but they'll be close — improved 3D V-Cache coming, too
Ryzen 9000's 3D V-Cache will get new features.

上記のWebサイトは海外の有名なテックメディア、Tom’s Hardwareに掲載されたAMD担当者とのインタビュー時の担当者の発言が話題だ。

かいつまんで解説すると、ゲームの王者は依然7800X3Dであるため、非X3dである今回発表された9000シリーズとの差は僅差ではあるものの、もし熱狂的なゲーマーであれば9000X3Dの発表を待つのも選択肢の一つかもしれないというお話。

ただお断りしておくが、今回発表された非X3Dである9000シリーズの性能に関してもライバルであるインテルの14世代14900Kには各種ベンチマークで優っており、ゲーム・クリエイティブ両分野での総合性能は間違いなく今回発表されたシリーズは買いであることをお伝えしておきたい。

まとめ

  • RYZEN 9000シリーズは2024年7月発売解禁予定
  • 平均16%のIPC性能向上
  • 14900Kと9950Xを比較してもゲーミング/クリエイティブ両分野においても超える性能
  • ミドル~ハイクラスCPUはTDP現行世代から引き下げ
  • 為替の影響で若干現行世代より高くなりそう

AMDerかつAPU大好き人間のKotack的には9600G/9700Gの発表が待ち遠しいが、まずは9000シリーズの発表を祝福したい。

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