検証環境 3パターン用意
パーツ | パターン①/5700X | パターン②/8600G | パターン③/9700X |
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OS | Windows 11 Home 24H2 | Windows 11 Home 24H2 | Windows 11 Home 24H2 |
CPU | Ryzen 7 5700X 8コア16スレッド | Ryzen 5 8600G 6コア12スレッド | Ryzen 7 9700X 8コア16スレッド |
GPU | PowerColor Hellhound Radeon RX 9070 16GB (PCIE Gen3x16) | PowerColor Hellhound Radeon RX 9070 16GB (PCIE Gen4x8) | PowerColor Hellhound Radeon RX 9070 16GB (PCIE Gen5x16) |
M/B | MSI X370 XPOWER GAMING TITANIUM | B650M AORUS ELITE AX ICE | B650M AORUS ELITE AX ICE |
メモリ | 16GB DDR4 3200MHz | 32GB DDR5 6000MHz | 32GB DDR5 6000MHz |
SSD | PCIE Gen 3 SSD 1TB | PCIE Gen 4 SSD 1TB | PCIE Gen 4 SSD 1TB |
電源 | 80 PLUS GOLD 750W | 80 PLUS GOLD 750W | 80 PLUS GOLD 750W |
ドライバ | Adrenalin 25.3.1 | Adrenalin 25.3.1 | Adrenalin 25.3.1 |
PCIEの世代やレーン数に違いがある点に注意。また、5700Xの動作環境はX370チップセットでの検証となるため、今回はGen 3×16での検証となる。そのためGen 4×16であればまた違う結果が出る可能性もあるため、あくまで参考値として見てほしい。(おそらく数%程度の差にはなる)

設定はフルHD/ウルトラ/FSR/クオリティ/フレーム生成オンで実施。
実際に検証した結果
結果は個人的に驚きのデータとなった。5700Xと、APUである8600Gであればレーン数もx8と半分、かつコア数も6個に落ちるため、同格もしくはfpsは8600Gが劣るものかと考えていた。しかし出た結果としては6コアの8600Gが8コアの5700Xを打ち破る結果に。これがZen 3とZen 4のIPC性能とDDR 4/DDR 5など様々な性能差が積み重なった差ということになる。とはいえ8600GにはミドルクラスのRTX 4060を搭載させてAFMF 2とDLSSのいいとこどりを検証した記事もあるのでそちらも見てほしいが、個人的にはRX 9070を載せるのは少々もったいないとは感じる。

ともあれやはり最新のZen 5アーキテクチャを採用したRyzen 7 9700XとRX 9070の組み合わせが圧倒的なフレームレート性能をたたき出している(名前の組み合わせ的にもなんか響きが良い)という紛れもない事実は変わらない。XTがついていない無印であってもウルトラ設定のフルHD設定でフレーム生成ありだと200fps近く出るという点が驚愕である。
また9700XはBIOS上でTDP105Wとして動作するよう設定。
まとめ
結論としては、5700Xは現在低価格で購入可能な8コアCPUであることは認めるが少なくともRX 9070に対しては完全に役不足。特にモンハンワイルズはCPU性能が足を引っ張るとパフォーマンスが出づらい。8600G/8700Gにグラボを差したほうがまだ性能が出るということが分かった。となるとAPUの内蔵グラフィックを無効化したシリーズである8400F/8700Fが特価セールなどで安く手に入るならそれも一つの購入対象として見るものありかもしれない。Amazonでも9700Xや7700Xよりは安く購入が可能。
CPUの性能差は、WQHDや4K解像度でグラフィックス側に負荷が集中するため影響が軽微になるかもしれないがせっかくの折に組み換えではなくRyzen 7 9700XやX3Dシリーズなどの高性能ゲーミングCPUを導入するのも選択肢に入れたい。
また、モンハンワイルズを快適に高解像度で高リフレッシュレートを狙いたいのであれば現状RTX 50シリーズがぼったくり高価格帯に集中しているため、RX 9070/9070XTは最良の選択肢となるだろう。
今後OC(オーバークロック)性能やそのほかのゲームタイトルでの検証なども別の記事で検証していく予定。