提供:KTC
最近Amazonでゲーミングモニターを探していると、「KTC」というメーカーの製品をよく見かけるようになった。QD-MiniLEDでコスパの優れた「M27P6」や格安WQHDゲーミングモニター「H27T27S」など、スペックの割に価格が抑えられており、気になっているユーザーも多いのではないだろうか。
今回は、そんなKTCから27インチでWQHD解像度、さらに240Hz(OC時:275Hz)の高リフレッシュレートを叩き出すハイスペックモニター「27M1 Pro」を入手したので、詳細検証してみた。
「WQHDで240Hzなんて本当に活かしきれるのか?」という疑問もあるかと思うので、今回は旧型グラボ「RTX 2070」からAMD製の最新グラボ「RX 9070」に換装し各種ゲームのベンチマークデータを元に、その実力を徹底的にレビューしていく。
KTCというモニターブランドについて

Amazonで「KTC」というブランド名を見ると、「安かろう悪かろうの怪しい中華メーカーでは?」と警戒する読者も少なくないだろう。
結論から言うと、KTCは中国のディスプレイ製造を専門とする大手メーカーであり、実は世界中の有名ブランドのモニターのOEM製造(受託製造)を数多く手掛けている実力派だ。つまり、我々が普段「これは有名メーカーだから安心」と思って使っているモニターの中身が、実はKTCで作られたものだった、なんてことはザラにある。
近年は自社ブランドとしての展開に力を入れており、中間コストを省いている分、高品質なパネルを搭載しながらも価格が抑えられているのが特徴だ。「怪しい」どころか、品質の担保は十分になされていると言っていい。
また、昨今の日本市場を見ても大手家電量販店で取り扱いを開始するなど、マーケットシェアが徐々に拡大している様子がうかがえる。
KTC「27M1 Pro」の詳細スペック
「27M1 Pro」の具体的なスペックについて解説する。このモデルは、27インチのFast IPSパネルを搭載しており、解像度はWQHD(2560×1440)だ。
フルHDよりも高精細な映像を楽しめつつ、4KほどPCへの負荷が高くない「WQHD」は、現在のPCゲーミングにおいて最もバランスの良いスイートスポットと言える。そこに240Hz(OC時:275Hz)という競技向けレベルの高リフレッシュレートが合わさっているため、FPSゲームから美麗なRPGまで、幅広いジャンルで最高の体験ができるスペックに仕上がっている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 画面サイズ | 27型 |
| 解像度 | 2560 × 1440(WQHD) |
| リフレッシュレート | 240Hz(OC時:275Hz) |
| パネルタイプ | Fast IPS |
| 応答速度 | 0.5ms |
| 輝度 | 400cd/㎡ |
| コントラスト比 | 1000:1 |
| 視野角 | 178° |
| 色域カバー率 | 99% sRGB/95% DCI-P3/93% Adobe RGB |
| スタンド調整 | チルト:-5°~35°(±3°) スイベル:±60° ピボット:-90°~90° 高さ調整:150±5mm |
| 接続端子 | HDMI 2.0 ×2(2560×1440@144Hz)DisplayPort 1.4 ×2(2560×1440@240Hz) |
| 電源 | 100~240V AC、50/60Hz |
| 特殊機能 | Adaptive-Sync HDR対応 マット仕上げ ブルーライトフィルター |
| 目に優しい機能 | ハードウェアブルーライトカット |
| サイズ(スタンド含む) | 612.7 × 538.5 × 204.5mm |
| 重量 | 5.6kg |
実機検証・レビュー
これまでKTCブランドについてや基本仕様を中心に見てきたが、これからは実機を用いて詳細の使用感やスペックを検証していく。
外観チェック / 開封・セッティング

まずは外観やセッティングについて見ていく。 箱を開封して驚くのが、組み立てのしやすさ。スタンドの取り付けは非常にシンプルで、ツールレスでカチッと固定できるタイプが多い昨今のトレンドをしっかり押さえている。

実際のデスクに設置してみると、27インチというサイズ感は「大きすぎず、小さすぎず」でデスクワークとゲームの兼用にちょうどいい。ベゼルも薄く設計されており、デュアルモニター環境などを構築する際にもスタイリッシュにまとまりそうだ。スタンドの土台部分も無駄に場所を取るようなデザインではないため、マウスを大きく振るローセンシのゲーマーにとってもありがたい仕様となっている。

Fast IPSの映像美と視認性、色味をチェック

本機に搭載されている「Fast IPSパネル」の実力についても触れておきたい。
実際に画面を点灯させてまず感じるのが、IPSパネルらしい発色の鮮やかさと視野角の広さだ。格安のゲーミングモニターにありがちな「画面が白っぽく霧がかったように見える」といった現象は一切なく、有機EL(OLED)ほどではないにしろ、黒もしっかりと引き締まって表現されている。色の再現性も高いため、ゲームだけでなくクリエイティブな作業や動画視聴も十分にこなせるクオリティだ。
また、ゲームプレイ時における視認性の高さも優秀。Fast IPS(従来のIPSより応答速度を高速化したパネル)のおかげで、画面を激しく動かしてもキャラクターや背景がブレずにクッキリと視認できる。FPSゲームでの索敵のしやすさはもちろん、美麗なグラフィックのRPGでも世界没入感を損なわない、極めてバランスの良い映像美に仕上がっている。
実際に検証して使用感をレビュー:グラボの性能はどこまで必要か?
ここからが本題だ。「WQHDで240HzのFast IPS」という最強クラスのポテンシャルを、実際のPC環境でどこまで活かせるのかを検証していく。
今回は、約7年前の旧型GPUである「NVIDIA GeForce RTX 2070」と、最新の強力なGPU「AMD Radeon RX 9070」を用意して比較を行った。実際の検証機構成は下記の通りだ。

| カテゴリ | 旧構成 | 新構成 |
|---|---|---|
| OS | Windows 11 Home | Windows 11 Home |
| CPU | Core i7-13700 | Core i7-13700 |
| CPUクーラー | HyperFlow ARGB 360 | HyperFlow ARGB 360 |
| マザーボード | MSI B760 TOMAHAWK WIFI | MSI B760 TOMAHAWK WIFI |
| メモリ | ADATA AX5U6000C3016G-DTLABRWHDDR5-6000(PC5-48000)16GB×2(32GB) | ADATA AX5U6000C3016G-DTLABRWHDDR5-6000(PC5-48000)16GB×2(32GB) |
| SSD | SSD 1TB | SSD 1TB |
| グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX 2070 8GB | AMD Radeon RX 9070 16GB |
| 電源 | 650W GOLD | 750W GOLD |
| PCケース | HYTE X50 Matcha Milk | HYTE X50 Matcha Milk |
PRAGMATA DEMO版
まずは最新のSFアクションアドベンチャー『プラグマタ/PRAGMATA』で映像やグラフィックの美麗さやをチェックした。やはり何と言っても旧構成(RTX 2070)から新構成(RX 9070)へ換装したことによるフレームレートの圧倒的向上が見てとれ、高い負荷のWQHD解像度でもフレーム生成無しでかなりのfpsを稼ぐことができ、3Dグラフィックの残像間無さやカクつき(スタッタリング)低減にも寄与している。


モンハンワイルズ


インディ・ジョーンズ/大いなる円環
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』では正確なパフォーマンスデータは計測していないが、「27M1 Pro」のHDR性能を存分に生かせるフィールド環境といえるため検証に使用。ジョーンズ博士目線で太陽の下を冒険しているさまを体験できる。「27M1 Pro」はHDR 400相当の性能を持っており、通常のHDR10対応のモニターよりも輝度性能は若干高め。

APEX LEGENDS
高リフレッシュレートモニターといえばもちろんFPS/TPSゲームを目的に購入sるユーザーも多いだろう。APEXなどのFPSゲームでもその性能を余すことなく発揮できる。残像間の少なさや視野角の広さといった基本性能はFPSにも必要な要素だ。

DisplayPort接続で解放!275Hzへのオーバークロック機能
実はこの「27M1 Pro」、ただの240Hzモニターではない。DisplayPort接続時に限り、モニター側のOSD(オンスクリーンディスプレイ)設定から最大「275Hz」までリフレッシュレートをオーバークロック(OC)できる機能が隠されているのだ。
WQHD解像度で275Hzとなるとデータ転送量が膨大になるため、HDMI接続では帯域幅が足りず利用できない。付属のDisplayPortケーブル(あるいはDP 1.4以上対応の高品質なケーブル)を使用してPCと接続し、モニターのメニューからOC設定をオンにするだけで、さらなる高みへ到達できる。
正直なところ、240Hzと275Hzの違いを人間の目で明確に知覚できるかと言われるとかなり厳しい(プロのeスポーツ選手レベルの動体視力がなければほぼ誤差の範囲だ)。しかし、「少しでもスペックの上限を引き出せる」という仕様は、ハードウェア好きのPCゲーマーのロマンをしっかりとくすぐってくれる。

本製品の気になるところ・課題
ここまで比較的ファーストインプレッション含め優れた製品であることが見えてきたが、もちろん完璧な製品というわけではない。購入前に把握しておくべき「気になるところ」もいくつかある。

まとめ・この製品はおすすめできる?
結論として、KTC「27M1 Pro」は「フルHDからWQHDへステップアップしつつ、妥協なくヌルヌルの映像でゲームをプレイしたいユーザー」に強くおすすめできる一台だ。メリットを下記にまとめた。
勿論注意点も見えてきた。
更にZACK ITならではの限定クーポンやお得情報を入手したため下記にまとめた。
「中華製だから」と敬遠するにはあまりにも惜しい、実力派のゲーミングモニターだった。環境を一段階引き上げたいPCゲーマーは、ぜひ候補に入れてみてほしい。
この製品レビューはZACK IT運営者のYoutubeチャンネル『ずんだラボ』でも動画で公開中だ。気になった方はぜひチェックしてみて欲しい。







