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【最大8倍】AI超解像ツール「Aiarty Image Enhancer」をレビュー!AI生成画像も高精細化できるか試してみた

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画像加工初心者
画像加工初心者

古いスマホで撮った画像とか、最近だとAIで画像生成にハマってるんだけど、出力される画像って小さいしもっと大きければクロップしても壁紙とかにして楽しめるのに…。もっと画像拡大したいんだけど、waifu2xとかだと2倍までだよね?なんかいいツールないかな?

Kotack<br>(ZACK IT編集)
Kotack
(ZACK IT編集)

それなら「Aiarty Image Enhancer」ってツールを今回試用してみたから参考にしてみて。AIで生成した画像も、最大8倍の高解像度にアップスケールできるから、めっちゃキレイになるらしい。waifu2xとの比較もしているから、いいなと思ったら試してみる価値あり!

提供:Digiarty

AIで生成した画像や昔のスマホで撮影した低画質な画像にお悩みではないだろうか?本記事では、AI超解像ツール「Aiarty Image Enhancer」を徹底レビュー。最大8倍の拡大機能、ノイズ除去、シャープ化など、AI生成画像の高精細化に特化した機能を紹介。実際にAI生成画像や古いiPhoneで撮影したノイズが多い写真のアップスケールを試し、その効果を検証する。前回レビューしたAiarty Image Mattingとの違いやwaifu2xとの比較も注目ポイント。料金プランも解説するため、導入を検討している人は必見だ。

AI超解像ツール「Aiarty Image Enhancer」とは?

Aiarty Image Enhancerは、AI技術を用いて画像の解像度を向上させる超解像ツールである。低解像度な画像や圧縮によってノイズが載ったり劣化してしまった画像を、細部まで鮮明に補正し、高精細な画像に変換できる。特に、AIが生成したイラストや写真など、元々画質が低い画像を驚くほど高画質化できるのが大きな特徴だ。古い写真の修復や、ウェブサイトの画像をよりきれいに見せたい場合など、幅広い用途で活躍する。このソフトウェアは、シンプルなインターフェースで直感的に操作できるため、専門的な知識がない人でも簡単に扱えるのが特徴。NVIDIAのCUDAを利用して処理を行うため、GeForceグラフィックスカードを用意するとより効率的な処理時間で実行可能。

Aiarty Image EnhancerはCUDAに対応しているため、AMD製よりもNVIDIA製のGPUのほうが処理に最適化されている

Aiarty Image Enhancerの主な機能

Aiarty Image Enhancerの主要な機能は、主に以下の3つが挙げられる。

Aiarty Image Enhancerの主な機能

  1. AIノイズ除去: 写真のざらつきや、圧縮によるノイズを効果的に除去
  2. AI画像拡大: 画像の解像度をAI技術で最大8倍まで向上
  3. AI顔レタッチ: AIアルゴリズムによって肌の質感やぼやけを補完し改善

これらの機能を組み合わせることで、ユーザーは様々な種類の画像を望む品質に改善できる。特に、ノイズ除去とシャープ化の機能は、AI超解像と併用することで、より自然で高品質な画像が期待できる。

2-パス処理って何?

Aiarty Image Enhancerには「2-パス処理」という独自の機能がある。これは、画像を2段階に分けて処理することで、より精度の高いアップスケールを実現する技術である。

このモードではいわば1度の加工の中で2度AI加工を施すことになるため、場合によってはノイズが載ってしまうケースも。まずは2-パス処理でノイズ除去の具合を見てから2度がけするかどうか判断するといいだろう。また、2-パス処理では使用できるAIモデルは2つのみ。

使用可能なAIモデル

Aiarty Image Enhancerは、複数のAIモデルを搭載しており、ユーザーは画像の特性に応じて最適なモデルを選択できる。搭載されている主要なAIモデルは以下の通りである。

Aiarty Image Enhancerで使用可能なAIモデル

  1. More-Detail GAN v3: 画像のディティール強化モデル。アニメも写真もいける
  2. AIGCsmooth v3: AI生成画像(AIGC)へ最適化したモデル。かなりいい
  3. Real-Photo v3: 撮影した写真のピンボケ補正、ノイズ除去、写真拡大に特化

検証は後ほど詳細を解説しているが、AIGCsmooth v3はかなり優秀

Aiarty Image Enhancerの料金プラン

Aiarty Image Enhancerの料金プランはシンプルで、無料/年間/永久プランの3つとなる。Paypalなどでも決済が可能なため、初めて利用するサービスで信頼性が不安に思う人にも安心だ。

永久ライセンス版は一度購入すれば永続的に最新バージョンを利用できるため、長期的な使用を考えているユーザーには特におすすめ。今後AI生成イラストはより進化を遂げていくことが予想されている中で、GPUのリソースは有限だ。AI生成自体かなり処理性能を必要とするが、大きい画像を1度で作成しようと思えば指数関数的に処理時間は伸びていく。それならば画像拡大は専用ソフトに任せてしまおうという考えも有効だ。

Aiarty Image Mattingとの違いは?

Aiartyシリーズには、同じ開発元から「Aiarty Image Matting」というソフトウェアも提供されている。Aiarty Image Mattingも画像拡大やノイズ除去機能を持っているため、両者の違いについて気になるユーザーもいるだろう。

Aiarty Image Mattingは、主に背景透過に特化したツールだ。Aiarty Image Enhancerの持つ超解像機能とは目的が大きく異なる。確かにAiarty Image Mattingにも画像拡大やノイズ除去の機能はあるが、その能力はAiarty Image Enhancerに比べて最大2倍と限定的である。最大で8倍まで拡大できるのはAiarty Image Enhancerのみだ。高精細なアップスケールを目的とするならば、Aiarty Image Enhancerを選択するのが賢明である。

実際にインストールし検証してみる

ここからは、実際にAiarty Image Enhancerをインストールして、その実力を検証していく。今回は、AI画像生成ツールで生成したAIイラストと、古いiPhoneで撮影した動物写真を使用して、アップスケール効果を試してみる。検証環境は下記の通り。

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まずは下記の手順に従ってソフトウェアを準備していく。

Aiarty Image Mattingをインストールして実際に使う方法

  1. 公式ページにアクセス
  2. 「今すぐ無料で始める」をクリック
  3. ダウンロードしたaiarty-image-enhancer.exeを実行
  4. 指示に従いインストール完了
  5. 初回起動時にハードウェア要件を満たしているか確認するウィンドウが開く
  6. 問題なければそのまま進み、ライセンスコード入力画面へ
  7. アプリTOP画面で拡大をしたい画像ファイルをドラッグ&ドロップで追加する
  8. 「書き出し」をクリックしてノイズ除去&拡大されたファイルをエクスポート

公式ページに飛んだら「今すぐ無料で始める」をクリックすると自動でインストーラーがダウンロードされる。

ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックすると自動でインストールが実行される。初期から日本語設定なため安心だ。

Aiartyシリーズのソフトウェアはどれも似たUIのため、1つでも使ったことがあれば違和感なく私用を開始することができる。また、初めての利用でもかなり直感的に操作できるためそこまで迷うことはないだろう。

Aiarty Image Mattingと同じUI。直感的なUIのデザインでどちらかを使ったことがあればすぐに慣れることができる

無料でもお試しが可能のため、まずは拡大してみたい画像データを用意してトライすることをおすすめする。10枚までなら無料で処理が可能だ。

さて、ソフトの用意ができたら画像の用意。今回はAIで生成した下記のデータを使用し検証する。夕暮れ時に着物を着た女の子が空を見上げて花火を楽しむシーン。元の生成サイズは1408×768とかなり小さい。これを各AIモデルを比較しながら2倍に拡大していく。

主要なAIモデルを使って加工した画像の一部を切り取って比較する。最低限の2倍のサイズ加工でも2816×1536とフルHDを超える高精細なファイルサイズへ拡大できる。どのAIモデルもかなり優秀だが、AIGCモデルがやはりAI生成画像特化ということもありかなり明瞭さが際立つ

別の部分を見てもやはり元画像はサイズが小さい分モヤがかかるような印象を受けるがAI処理後はどれもパキッとした印象。

さらに拡大すればより違いが鮮明になるだろう。

誤差程度だが個人的にはAIGCが最も鮮明に変換されている印象を受ける

次に先述した、2-パス処理ありとなしでどのように画質が変わるかも見ていく。今回の用意したAI生成画像の場合は2-パス処理なしでも十分ノイズ除去を完了できており、逆に2重で処理をかけてしまうと細かい星空の部分がより平滑化された結果消えてしまうため、ディティール面で考慮すれば2-パス処理なしで十分という結果が得られた。

2-パス処理ありにすると、よりスムージング&シャープネス化されているが、細かい星空のディティールが消えてしまう。状況に応じて使い分けたい

次に実写の写真も試していく。今回はReal-Photo v3で試す。

こちらも2-パス処理は無しでAI処理を実行。イメージセンサーが小さく、古いiPhoneにありがちな写真のノイズもきれいに除去され、輪郭もかなりパキっとさせることができた。サイズも横が6000ピクセル以上とかなり拡大することができる。ちなみに最大8倍も試したところ、処理時間は1分程度、サイズは幅が約24000ピクセルまで引き延ばすことができた。

Aiarty Image Enhancerで画像をAI拡大処理中にはGPUのリソースはほぼ100%使用することとなる。また、最大8倍の処理中にはVRAMの使用量は5GBを超える。GeForce RTX XX60のミドルレンジもしくはそれ以上のグラフィックスカードは用意して臨みたい。

AIGCsmooth v3 x8AI加工実行中でGPU100%VRAM使用量が5GBを超える

waifu2xとの比較

もしかしたら画像の拡大ツールでブラウザで使用可能なwaifu2xとの違いが気になるユーザーが中にはいるかもしれないのでちょこっと比較してみることに。waifu2xとの大きな違いは、Aiarty Image Enhancerが最大8倍までの画像拡大に対応する一方で、ブラウザで処理ができるwaifu2xは4倍までだ。画質にも違いが出るかどうかは下記の通りの結果となった。

使用した画像はこちらもAI生成をしたアニメ画像を利用。

waifu2xに合わせてAiarty Image Enhancerも4倍に設定をして検証。細かい違いにはなるものの、周辺の星々の鮮明さでかなりAiarty Image Enhancerの方が際立つことに加え、女の子の目の周りを注目するとwaifu2xの処理はかなりぐしゃっとした印象を受ける。2倍程度の画像拡大ではそこまで差が出ないかもしれないがより大きく拡大したいとなった場合にはAiarty Image Enhancerは有用なツールとしておすすめできるかもしれない。

まとめ

今回は、AI超解像ツール「Aiarty Image Enhancer」を徹底的にレビューし、その性能を検証した。本ツールの最大の魅力は、最大8倍までの超解像機能と、画像の種類に合わせたAIモデルの使い分けができる点にある。AIが生成したイラストはもちろん、風景写真や古い写真の修復にも大きな威力を発揮する。

一方で独自の「2-パス処理」は、状況に応じて使い分けが必要そうな諸刃の剣ではあるようだ。また、waifu2xとの比較でも個人的な予想を覆す結果に。ほとんど違いが出ないだろうと考えていたものの、かなりAiarty Image EnhancerのAI処理性能の優秀さが際立つ結果となった。

無料版でも一部の機能を試せるため、まずは自分の画像でその効果を実感してみることをおすすめする。もし、AI生成画像や古いスマホ写真の低画質さに悩んでいるなら、ぜひ一度このツールを試してみてはいかがだろうか。あなたのクリエイティブな活動を、きっと強力にサポートしてくれるはずだ。

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