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RYZEN 9000(ZEN 5)対応チップセットはどれ!?おすすめマザーボード解説

RYZEN 9000(ZEN 5)対応チップセットはどれ!?おすすめマザーボード解説 PC
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AMDer
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Ryzen 9000(ZEN 5)シリーズのCPUが出てだいぶたつけど、ZEN 4とソケットって同じだっけ?マザー使いまわせたりする?

Kotack<br>(ZACK IT編集)
Kotack
(ZACK IT編集)

Ryzen 9000シリーズに対応するチップセットは多く、選ぶのが難しいよね。対応しているそれぞれのチップセットの特徴や、おすすめのマザーボードについて詳しく解説するから、安心して!

本記事では、Ryzen 9000(ZEN 5)シリーズに対応するチップセットと、おすすめのマザーボードについて解説。この記事を読めば各チップセットや選ぶべきグレードの違いについて網羅できる。

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RYZEN 9000(ZEN 5)シリーズについて

AMD Ryzen 9000シリーズは、Zen 5アーキテクチャを採用した最新のCPU。前世代のRyzen 7000シリーズから大幅な電力効率化と性能向上を併せ持つポテンシャルを持ち、新たなX3Dシリーズの投入も先日された。ゲーミングやクリエイティブな作業において比類のないシリーズである。

対応チップセット一覧

Ryzen 9000シリーズに対応するチップセットは、以下の通りである。最新の800シリーズチップセットはもちろん、ソケット互換によりBIOSバージョンをアップデートすることで600シリーズチップセットも使用可能であることは嬉しいポイント。AMD CPUは歴代ソケット互換を長く続けることで定評がありライバルであるインテルのソケットを1-2世代で刷新する戦略とは大きく異なるポイント。

800シリーズチップセット

X870EX870B850B840
グラフィックスPCIeレーン
(CPU接続)
1×16 または 2×8 PCIe 5.01×16 または 2×8 PCIe 5.01×16 または 2×8 PCIe 4.01×16 PCIe 4.0
NVMeレーン1×4 PCIe 5.0 + 4x PCIe GPP1×4 PCIe 5.0 + 4x PCIe GPP1×4 PCIe 5.01×4 PCIe 4.0
合計レーン数/
PCIe5.0レーン数
44/2436/2436/434/0
OC対応対応対応対応非対応
DDR5 メモリ OC(AMD EXPO)対応対応対応対応
USB(5Gbps、最大)216162
USB(10Gbps、最大)1214142
USB(20Gbps、最大)2
最大SATAポート (またはPCIe3.0)8884
USB 4個別機種に依存個別機種に依存個別機種に依存個別機種に依存

PCIe5.0接続のグラフィックスカードに対応しているのはX870以上となる。ただしPCIe3.0→4.0の時も同様ではあったが接続の違いによるGPUの性能差は数%以内に収まるうえ、現状PCIe5.0接続のGPUはRTX 50シリーズ(5090/5080)のみだ。

一方でPCIe 5.0接続の NVMe SSDであればB850のミドルグレードチップセットでも利用可能だが、これに関しても高速化する分発熱が厳しかったりそもそもコスパ的に何とも言えない立ち位置のGen 5 SSDが多いこともあってかGen 4 SSDほど普及が進んでいないことは否定できない。

USB 4は最大40Gbpsに対応しており、外付け高速SSDへの利用が期待される。先日Mac mini用にUSB 4/Thuderbolt 4対応のSSDケース検証を行ったのでぜひ参考にしてほしい。

おすすめマザーボード

X870 Pro RSは大人気SteelLegendなどで有名なASRockが販売するコスパ重視のシリーズだ。800シリーズは正直お高い価格設定のマザーボード製品が多い中、かろうじて3万円台で購入可能な貴重な白マザー。USB 4にも対応しているほかLANも2.5Gbpsのギガビット(1Gbps)を超える高速通信環境を装備。コスパシリーズと言いながら必要十分であるといっても過言ではない。

600シリーズチップセット

前述の通りRyzen 7000シリーズ用に展開されている600シリーズチップセットも9000シリーズを搭載可能。ただし、BIOSのバージョンなどには注意が必要。

X670EX670B650EB650A620 / A620A
グラフィックス PCIeレーン (CPU接続)1×16 または 2×8 PCIe 5.01×16 または 2×8 PCIe 4.01×16 または 2×8 PCIe 5.01×16 または 2×8 PCIe 4.01×16 PCIe 4.0
NVMeレーン1×4 PCIe 5.0 + 4x PCIe GPP1×4 PCIe 5.0 + 4x PCIe GPP1×4 PCIe 5.0 + 4x PCIe GPP1×4 PCIe 4.0 (PCIe 5.0 はオプション)1×4 PCIe 4.0
合計レーン数/ PCIe5.0レーン数44/2444/836/2436/032/0
OC対応対応対応対応対応非対応
DDR5 メモリ OC
(AMD EXPO)
対応対応対応対応対応
USB(5Gbps、最大)22112
USB(10Gbps、最大)1212662
USB(20Gbps、最大)2211
最大 SATAポート (またはPCIe3.0)88444
USB 4個別機種に依存個別機種に依存個別機種に依存個別機種に依存個別機種に依存

既に7000シリーズを使用していた場合や、マザーボードのコストを抑えて組みたい場合はB650チップセットなどを構成に入れるといいだろう。

おすすめマザーボード

今から600シリーズを購入するとなればその目的が「値段」であることは明白だ。なのでその意向に沿ったおすすめを紹介しよう。

ASUS TUF GAMING B650M-EはAmazon.co.jp限定で発売されているASUS製のB650マザーボード。Amazon限定ではないTUF GAMING B650-E WIFIとの違いはWi-Fi標準搭載であるかどうかのみ。Micro-ATX規格である点に注意。ミニタワーや比較的小型なミドルタワーに搭載するのに適している。電力効率アップで低発熱になったRyzen 9000シリーズにはぴったりのコスパゲーミングマザーだ。安定の大手ブランド製品が800円引きクーポン(2025/2/8執筆時点)込みで1.5万円を切る値ごろ感は魅力。800シリーズが出そろった今、600シリーズマザーボードは価格がこなれてあとは生産終了するだけであろうことは予想がつくので欲しい人はお早めに。

正直B650グレードであってもOC対応だしRTX40シリーズかつGen 4 SSD搭載PCを構築するならほぼ困ることはない。どうしてもGen 5 SSD等を搭載してRTX5090/5080を用意して最高のPC環境を構築したい場合はX870Eを購入すべし。

X870/X870Eの違いって?

X870EとX870の違いは、合計レーンの数に違いがある。拡張カードを多く搭載予定の場合はX670Eがおすすめであるが、多くのシーンではX870で十分なことが多い。20GbpsのUSB3.2 gen 2×2対応している点も違いにはなるが、そもそもGen 2×2互換のUSBデバイスが稀有であるうえ、オプションでUSB 4対応マザーを買えば完全上位互換になりえるので特段X870Eを購入するインセンティブにはなりえない。

一方で600シリーズにも末尾Eと無印のラインナップが存在し、そちらに関してはX670E/B650Eも600シリーズ改良版といった位置づけでPCIe 5.0のグラフィックスに対応していることが違いとなる。

末尾にMが付いたマザーは何が違う?

マザーボードの型番末尾にMが付く場合、それはMicro-ATX規格であることを示すことが多い。これはマザーボードメーカーの命名規則に則る。Micro-ATXマザーボードは、ATXマザーボードよりも小型で、省スペースなPCを組むのに適している。B650MやB850Mも同様で、ATXではなくMicro-ATXの場合に型番末尾につくことが多い。

まとめ

この記事では、Ryzen 9000(ZEN 5)シリーズに対応するチップセットの一覧と、おすすめのマザーボードについて網羅的に解説した。それぞれのチップセットの特徴や、マザーボードの選び方について理解できたかと思う。Ryzen 9000シリーズのCPUを選ぶ際は、自分の用途や予算に合わせて最適なマザーボードを選択しよう。

マザーボード選びに迷ったら、この記事を見返すだけではなく、PC専門ショップが近いユーザーはショップ店員に相談するのも検討してみてほしい。

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