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【最大20倍!?】Lossless Scalingのフレーム生成機能が「LSFG 3」へ進化!クオリティ・負荷・遅延三方改善の神アプデ確定か?

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骨董品GPU<br>マニア
骨董品GPU
マニア

この前このサイトでLSFG 2.3の記事読んだけど。
意外と映像の崩れ多くて微妙だったんだっけ?

Kotack<br>(ZACK IT編集)
Kotack
(ZACK IT編集)

2倍(2x)までは割とよかったけどそれならAFMF 2とか対応ゲームならDLSS 3/3.5でいいかなって感じだった。有料だし。でも先日Lossless Scalingの開発元が「LSFG 3」の追加を発表したんだ。LSFG 2.3が抱えていた様々な課題を解決したとするこの機能について今回は解説していく。

本記事では、フレームレート向上ツール「Lossless Scaling」の最新フレーム生成機能「LSFG 3」に焦点を当てる。従来のLSFG 2.3や、さらにはNVIDIAが先日発表済みのDLSS 4とも比較し、詳細に解説しそれぞれの特徴を明確にする。フレームレート向上に関心のあるゲーマー必見の内容である。

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Lossless Scalingについて

Lossless Scaling(ロスレススケーリング)は、大きく分けて2つの機能を持つアプリケーションだ。一つには、アップスケーリング機能、そしてもう1つには昨今話題となっているフレーム生成機能の実装だ。従来のバージョン「LSFG 2.3」では、最大4倍までの生成倍率を設定可能であった。

アップスケーリング/フレーム生成いずれの機能もゲームのパフォーマンスや映像品質改善を目的とした機能で、DLSSのようなゲーム側の対応を必要とせず、ゲーム以外のアニメ映像などにもフレームレート向上を適用可能であるため人気を博す。特に、レトロゲームやインディーズゲームなど、DLSSやFSRが非対応かつ最大フレームレートが30や60といった制限のあるゲームでは一定の効果を発揮することが多い。

LSFG 3へのアップデートを発表

Lossless Scalingの開発元は、フレーム生成機能の最新バージョンである「LSFG 3」をSteamの販売ページにて公開。このアップデートは、従来のLSFG 2.3と比較して大幅な改善が施されているという。

公式の発表によると、品質、負荷、遅延の3つの主要な側面において改善していることをデータ付きで強調。具体的な改善内容は下記の通り。

  1. 生成されたフレームの品質改善
    • ちらつき(フリッカー)や境界線の不自然さを低減し鮮明な映像を生成
  2. GPU負荷の低減
    • 2倍(x2)モードでLSFG 2比で最大40%改善
  3. 遅延の改善
    • ベース40fpsの2倍(x2)モードでLSFG 2比約24%の遅延改善
  4. フレーム生成倍率の大幅向上
    • LSFG 3では最大20倍(x20)のフレーム生成が可能

Lossless Scalingの課題の1つであった遅延の改善はフレーム生成界隈におけるLSFGの更なるプレゼンス向上に確実に寄与しそう。また、GPU負荷が改善したとなると、必要とするGPUリソースが減るため結果的に安定的なフレームレート生成が可能となり利便性が格段に向上するだろう。

このアップデートにより、Lossless Scalingは単なるアップスケーリングツールから、より高度なフレーム生成技術を搭載したパフォーマンス向上ツールへと進化を遂げたと言えるだろう。

LSFG 2.3/3の主な違い

前章である程度機能の概要は言及したものの改めてLSFG2.3/3の違いを下記に記す。

LSFG 1.1LSFG 2.3LSFG 3
フレーム生成倍率
(最大)
2倍4倍20倍
従来Ver.から
主な改善点
生成倍率4倍へ向上生成倍率20倍へ向上
画像の鮮明さ向上
遅延改善
GPU負荷低減

生成20倍となるとLSFG 2.3を詳しく検証した当サイトとしては不安要素となるのは映像の歪みや乱れ。当然のことながらLossless Scalingの開発元は今回の発表に後述の注意点・推奨事項を添えている。

LSFG 3が利用可能なLossless Scalingはv2.13以降。

Lossless Scalingを立ち上げると左上のバージョン(v)が表示される。右列には新たにLSFG 3.0と生成モード「Custom」が追加され、最大20倍までサポートされる。

開発元が推奨・おすすめしている設定

Lossless Scalingの開発元はニュースページのLSFG 3の情報の中で下記の内容を合わせて公開しており、このおすすめ設定および注意事項を元に設定することでより快適なフレーム生成が可能になるとのこと。

  1. ベースフレームレートは最低30fps/推奨60以上(フルHD解像度設定の場合)
    • 更に高解像度の場合はより高いfpsを推奨
  2. ゲームのフレームレートは上限設定することを推奨
    • ゲーム側でのfps制限もしくはRivaTuner等でfps制限をすることでGPU負荷を低減し安定的なフレーム生成を可能とし結果的に遅延の低減にもつながる
  3. 高解像度でGPUリソースが不足する場合は「Resolution Scale」でダウンスケール
    • 1440Pの場合は75%を推奨/4Kの場合は50%を推奨
  4. 高い倍率(x5以上)使用の際、リフレッシュレートに合わせ、下記のfpsをターゲットとする
    • 240Hzの場合:ベース48fps/フレーム生成x5
    • 360Hzの場合:ベース60fps/フレーム生成x6
    • 480Hzの場合:ベース60fps/フレーム生成x8

上記の推奨事項を見てもらえれば当然わかる通り、「うちのGPUだと10fpsしか出ないけど20倍で200fpsだ、やったー!」とは決してならないわけだ。快適にゲーム×フレーム生成ライフを満喫したいなら相応のGPUはやはり必要であるということ。

先日発表のDLSS 4と比較してどう?

先日NVIDIAから発表されたDLSS 4も最大4倍のフレーム生成が可能なDLSS MFGを発表し、話題となった。

LSFG 3とDLSS 4は、どちらもフレーム生成によってパフォーマンスを向上させるという点では共通しているが、いくつかの重要な違いがある。まず、DLSS 4はNVIDIAのGeForce RTX 50シリーズGPUに特化しており、ゲーム側の対応が必須である点。一方、LSFG 3はより幅広いGPUで動作しゲーム側の対応も選ばない。DLSS 4対応ゲームタイトルは今後続々登場すると思われるが、最新のRTX 50シリーズ必須というハードルは最近GPUを買い替えたばかりのユーザーには高いハードルとなるだろう。

まとめ

LSFG 3へのアップデートは、Lossless Scalingを単なるアップスケーリングツールから、より高度なフレーム生成技術を搭載したパフォーマンス向上ツールへと進化させる可能性を秘めている。品質、負荷、遅延の改善は、ゲーマーにとって非常に大きなメリットとなるだろう。特に、幅広いGPUで動作する可能性があるという点は、DLSS 4と比較して大きなアドバンテージとなり、生成倍率のみ見ればRadeonや一部のAMD CPUでも利用可能なAFMF 2を軽く凌駕するものだ。

現状当サイトではDLSS+AFMF 2推しであるが、今後の詳細な情報公開と、実際のパフォーマンス検証によってはLSFGに対する当サイトの評価も大幅に変わる可能性がある。このアップデートにより、より多くのゲーマーが快適なゲーム体験を得られるようになることを期待する。

Lossless Scaling - LSFG 3 - Steam News
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