【レビュー】速いのに扱いやすい?KIOXIA「EXCERIA PLUS G4」徹底検証!2025年Gen 5 SSDのトレンド到来?【PR】
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【レビュー】速いのに扱いやすい?KIOXIA「EXCERIA PLUS G4」徹底検証!2025年Gen 5 SSDのトレンド到来?【PR】

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自作er
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AMD Ryzenで去年組んだPCがGen 5 SSDが使えるモデルっぽいんだよね。Gen 5 SSDって実際どうなん?
価格高い上に、熱くてどでかいヒートシンク積まないと実用できないレベルだとちょっと困るけど。

Kotack<br>(ZACK IT編集)
Kotack
(ZACK IT編集)

ちっちゃいCPUクーラーでも載せてるんかっていうの見ると敬遠したくなるよね。
でも今回検証したKIOXIA(キオクシア)のEXCERIA PLUS G4は、思ってたよりも低発熱で扱いやすい感じだった。

今回は2025年に発売したばかりのKIOXIA(キオクシア)の「EXCERIA PLUS G4」を提供いただいたので、様々なポイントで検証をしてみた。最新のPCI Express Gen 5インターフェースに対応し、Gen 4からパフォーマンス向上を実現したということで、本製品を徹底レビュー。そのベンチマーク性能だけでなく、実用上の体感可能な性能差や発熱まで辛口で見ていく。

今回検証するKIOXIA(キオクシア)製品について

KIOXIA(キオクシア)は、世界有数のフラッシュメモリ専業企業で、メモリおよびストレージ製品を展開するグローバル企業。例えばIntel(インテル)も過去CPU事業のほかにクライアント向け及びサーバー向けのSSDを開発・製造をしていたが、のちに韓国のSK HynixへNAND事業ごと売却している。フラッシュメモリ事業は競争が激しい分野で、専業プレイヤーとして君臨している数少ない国内メーカー。NANDの製造も四日市工場や北上工場など国内拠点にも多くある。

長年にわたり培ってきた技術力と実績を背景に、個人向けのクライアントPC向けSSDからエンタープライズ向けの高度なソリューションまで、幅広い製品を提供している。

KIOXIA(キオクシア)のSSD製品に関する評判は?

特に自作PC市場においても、その高い品質と信頼性から多くの支持を得ており、自作PC市場においても重要なプレーヤーとしての地位を確立している。

キオクシアのSSD製品に関する評判は、一般的に価格重視というよりも主に「安定性」や「信頼性」で評価を得ている。現在に至るまで投入されてきた製品の品質の高さと安定した性能が評価されており、「信頼できるブランド」というイメージを持つユーザーが多い。幅広いラインナップを展開しており、メインストリームモデルからハイスペックモデルまで、ユーザーのニーズや予算に応じた選択肢が用意されている点も魅力の一つだ。今回提供いただき検証をする「EXCERIA PLUS G4」はこれらのラインナップ中でハイスペックモデルにセグメントされる機種だ。

キオクシア株式会社について | KIOXIA - Japan (日本語)
キオクシア株式会社の会社概要をご紹介します。キオクシアはフラッシュメモリとSSDのリーディングカンパニーとして、新しい価値を生み出す製品・サービスを提供します。

EXCERIA PLUS G4のスペック概要と価格

「EXCERIA PLUS G4」は、容量が1TB/2TBのラインナップの2つが用意されている。500GBレンジこそないが、とはいえこれは昨今のPCゲームが1タイトル当たり100GB前後を超えることが珍しくなく、当然のトレンドであるといえる。

項目EXCERIA PLUS G4
1TBモデル
EXCERIA PLUS G4
2TBモデル
※参考
EXCERIA PLUS G3
2TBモデル
インターフェースPCI Express Gen5PCI Express Gen5PCI Express Gen4
タイプBiCS FLASH TLCBiCS FLASH TLCBiCS FLASH TLC
Read
(シーケンシャル)
10,000MB/s10,000MB/s5,000MB/s
Write
(シーケンシャル)
7,900MB/s8,200MB/s3,900MB/s
TBW600TBW1,200TBW1,200TBW
動作温度0 ℃ (Ta) ~ 85 ℃ (Tc)0 ℃ (Ta) ~ 85 ℃ (Tc)0 ℃ (Ta) ~ 85 ℃ (Tc)
保存温度-40 ~ 85 ℃-40 ~ 85 ℃-40 ~ 85 ℃
消費電力
(アクティブ時)
5.3 W (typ.)5.3 W (typ.)5.3 W (typ.)
価格(2025/5時点)16,880円28,480円18,980円
「EXCERIA PLUS G4」は「EXCERIA PLUS G3」と比べ最大2倍速いが、価格は1.5倍程度に収まる

「EXCERIA PLUS G4」はインターフェースがGen 5接続となり従来のGen 4 SSD「EXCERIA PLUS G3」からシーケンシャルで約2倍のパフォーマンス向上を果たすが、アクティブ時の消費電力公称値がが同じ。これは電力効率の大幅向上を意味しており、ハイスペックかつ扱いやすいモデルとなっている。

また、書き込み耐久性を表す指標においても、TBW(Total Bytes Written:総書き込みバイト数)がモデルによって異なるものの、長期間にわたる使用に十分耐えうる設計となっている。ライバルのGen 5 SSDを見ても2TBモデルで1200TBWという数値は一般的な耐久性であるといえる。また、NANDはキオクシア独自のBiCS FLASH TLC搭載。Gen 5 SSDで価格がこなれてきたとはいえ、QLC NANDではなくTLCである点は好印象。個人的にはQLCでも大容量モデルを選択しておけばSLCキャッシュも大きめなことが多く困るシーンは少ないのだが、やはり大容量データの書き込みが頻繁に発生するクリエイティブ用途ではまだ書き込み速度の低下が少なくかつ書き込み耐性も比較的高いTLCのほうが好まれる印象。

無料のSSDクローンソフトはついている?

Gen 5 SSDの導入検討をしているユーザーのほとんどは現在すでにGen 3/Gen 4 SSDをメインとして使用していると考えられる。やはりクリーンインストールが最もトラブルが少なく筆者もそうしてしまうの一人だが、SSDクローンで手っ取り早くシステム移管をしたいという人もいるだろう。

残念ながらキオクシア製品では無料で専用のSSD用クローンソフトの提供をは行っていない

しかし、キオクシアは「SSD Utilityマネージメントソフトウェア」を無償で提供をしており、以下の機能が利用可能だ。

  • Summary:システム状態、容量、インターフェース、健康状態、アップデート状況などをリアルタイムに表示
  • FW更新:ファームウェア更新を簡単に実行可能
  • モニタリング:SSDの残り寿命の確認、SSDのセンサー温度、性能を十分に引き出す適切なポートおよびモードに設定されているかのチェックを行う
  • Secure Erase:データを復元できないように SSD からデータを削除し、SSD を未初期化状態に戻すことが可能
  • パスワード保護機能:ポータブルSSDにパスワードを設定することでデバイスのロックが可能
  • サポート:ヘルプや問い合わせ先など

もしSSDのクローンを検討しているユーザーはサードパーティ製のアプリケーションで探す必要がある点は注意。

開封 搭載チップやコントローラーなど

早速開封をしていく。今回提供をいただき検証に使用するのは2TBモデルだ。

SSDの保証期間は5年の長期保証。シーケンシャル読込は10GB/sに達する。

中を開けてみてみると、SSDを保護している緩衝材は他社ブランドでよく見るものだとプラスチック製のブリスターパッケージであることが多いが、本製品は紙製。

中身はいたってシンプルで、SSD本体と取扱説明書のみ。

続いてSSDを取り出し、中のコントローラーやNANDチップを見ていく。あらかじめ断っておくが、基本的にSSDに貼り付けられたシールをはがす行為は保証の喪失を意味する可能性が高い。実際にはやらないことをおすすめする。

SSDのラベルシールを剥がそうとするユーザーの中には、「シールをはがしたほうが直接的にチップを冷却できるのでは?」と考えているのだろう。「EXCERIA PLUS G4」のラベルシールはヒートスプレッダを兼ねており、熱伝導性のある素材が裏面に張り巡らされているため、このまま上にヒートシンクなどを取り付けても効率よく冷却が可能のようだ。

シールをはがして見えるのは主にコントローラーとNANDチップ。コントローラーはPhison製を採用していることが伺える。

本製品は片面実装
コントローラー:PHISON PS5031-E31-61
チップ:TH58LKT3T48BA8S
2段目にはCK9686 TWN 24429AEと表記

見る限りDRAMは非搭載のようだが、HMB機能により64MBがOSから割り当てられる。64MBという数値はコントローラーやNANDチップをコマンド上で確認できるツールで確認済み。

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