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【27R83Uは安い?】4K/DisplayHDR 1400/量子ドット・ミニLEDのおすすめ候補を探す

【27R83Uは安い?】量子ドット・ミニLED/DisplayHDR 1400/4Kのおすすめ候補を探す PC
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至高のゲーミングモニターを<br>探す者
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PCゲームの映像が物足りないんだよね。もっと4K HDR映像を綺麗で迫力のある感じで楽しみたいんだけど、どんなモニター選んでも同じ風に映ると思ってた。

Kotack<br>(ZACK IT編集)
Kotack
(ZACK IT編集)

モニターって安いと1万円下回る価格でも買えてしまうから
おろそかにしがちだよね。今日はHDR 1400に対応するモニターを紹介していく。

この記事では、4K解像度に対応した量子ドット・ミニLED/DisplayHDR 1400認証を取得したモニターのラインナップについて解説。このあたりのグレードになってくると有機ELモニターのエントリークラスが買えてしまう価格帯に突入するが優位性はあるのか考察。

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HDR 1400って選択肢少ない?

HDR 1000に対応した量子ドット・ミニLEDモニター製品であれば選択肢が増えつつあり、価格も手の届きやすいラインではあるものの、HDR 1400に対応したモニターは、残念ながらまだ選択肢が少ないのが現状。

そもそもHDRって?

HDR(High Dynamic Range)とは、従来のSDR(Standard Dynamic Range)に比べて、より広い輝度幅(ダイナミックレンジ)を表現できる技術のことである。明るさを細かく制御することでより幅広いHDRの映像表現を可能としている。例えば明るいシーンで白飛びがしづらい点や、暗いシーンで黒つぶれしづらく非常にカラーのグラデーションが豊かに表現できることが大きなメリットだ。朝焼けのシーンや夕焼けの空のグラデーションをイメージしてもらえればわかりやすいだろう。つまりはモニター側の性能として、輝度の調整能力がHDRの肝になるわけだ。

Google Geminiを使用してイメージ画像を作成

そして、DisplayHDR 1400とは、VESA(Video Electronics Standards Association)が定めたDisplayHDR規格の一つで、1400cd/m²以上のピーク輝度を持つモニターに与えられる最上位の認証である。HDR 1400に対応したモニターは、非常に明るい部分と暗い部分を同時に表現することができ、よりリアルな映像を楽しむことができる。

DisplayHDR 400DisplayHDR 500DisplayHDR 600DisplayHDR 1000DisplayHDR 1400
最低輝度レベル(cd/m2)400cd/m2500cd/m2600cd/m21000cd/m21400cd/m2
より細かい条件はあるが分かりやすい項目のみ列挙。要するにDisplayHDR xxxxとは基本的に出すことのできる最小輝度レベルの値がベースとなっている

最上位の認証グレードの為、製品ラインナップの少ないウルトラハイエンドのみとなるし、価格もやはりこなれているとは言えない現状。ただそれを余りあるHDR映像の没入感に浸れるメリットを享受できるのは間違いない。

量子ドット・ミニLED/DisplayHDR 1400/4K対応モニター

ここでは2機種HDR 1400対応のモデルを紹介していく。

TCL 27R83UTITAN ARMY M27E6V-PRO
パネルサイズ27インチ27インチ
パネル種類Fast-HVA
(量子ドット/ミニLED)
Fast IPS
(量子ドット/ミニLED)
解像度4K (3840 x 2160)4K (3840 x 2160)
リフレッシュレート160Hz160Hz
応答速度1ms (GTG)1ms (GTG)
輝度1400cd/m² (HDR時)1400cd/m² (HDR時)
コントラスト比4000:1 (通常時)1000:1 (通常時)
色域DCI-P3 95%, sRGB 99%DCI-P3 99%, Adobe RGB 100%,
sRGB 100%
HDRDisplayHDR 1400DisplayHDR 1400
バックライト
(ローカルディミング)
ミニLED (1152ゾーン?)ミニLED (5088ゾーン)
Adaptive-SyncAMD FreeSync PremiumAdaptive-Sync
入出力端子HDMI 2.1 x2, DisplayPort 1.4 x1,
USB Type-C x1
HDMI 2.1 x1, DisplayPort 1.4 x2,
USB Type-C(PD 90W対応) x1
その他機能KVM, 内蔵スピーカーKVM, 内蔵スピーカー(マイク搭載)
キャリブレーション精度⊿E<2⊿E<2
価格(2025/2/16時点)108,000円147,160円

TCL 27R83U

TCL 27R83Uは、量子ドット・ミニLED技術を採用し、DisplayHDR 1400認証を取得した4Kゲーミングモニター。先述のスペック表を見ると、同じHDR 1400認証を取得しているTITAN ARMY M27E6V-PROと比べるとコストを抑えたモデルといった印象。

ローカルディミングはHDR映像など高いコントラストかつ明るいシーンと暗いシーンのメリハリを出す必要がある関係上、ゾーンが多ければ多いほどよりリアルな映像を作り出すことができる。1152ゾーンというと非常に一般的なローカル調光のスペックであるといえる。

M27E6V-PROとのすみわけあるいは差別化ポイントとしてはこちらの製品はTCL傘下製造のFast-HVAパネルを採用している点。こちらはM27E6V-PROのIPS系統のパネルとは異なり、高いコントラスト比を出せるVA系統のパネルを使用している点が大きな強みであると言えよう。自社グループでパネル製造まで手掛けるTCLは圧倒的なコストパフォーマンスでハイエンドゲーミングモニターを提供することを可能としている。

tcl.comより引用

TCLはどこの国のメーカー?

TCLは、中国に本社を置く大手家電メーカーである。テレビやモニターなどの映像機器をはじめ、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器も展開している。近年では、Mini LED技術を搭載した高性能なテレビやモニターの開発に力を入れており、グローバル市場では高い評価を得ている。

TCL集団について-Inspire Greatness-TCLジャパン
TCLは、創造性と品質へのこだわりで、世界のホームエンターテイメント製品をリードしています。

TITAN ARMY M27E6V-PRO

TITAN ARMY M27E6V-PROは、TCL 27R83Uと比較すると更に「全部盛り」したモデルと言える。

Mini LEDバックライトのローカルディミングはTCL 27R83Uの4倍を超える5088ゾーン。有機ELのように素子自体が明滅する仕組みまでとはいかないものの、かなり細かなLED調光を可能にしているため、最高の没入感を得ることができる。

また、工場出荷時に⊿E<2の精度でキャリブレーションを実施し出荷している点は変わらないが、こちらの製品はカバーする色域がDCI-P3 99%、Adobe RGB 100%、sRGB 100%とクリエイター向けモニターさながらの色精度だ。映像を楽しむためだけではなく、クリエイティブ用途にも最適なウルトラハイエンド液晶モニターだ。

TITAN ARMYはどこの国のメーカー?

2014年に中国深センに設立された「Shenzhen Century United Innovation Technology Co., Ltd.」が手掛けるブランドで、ハイエンドゲーミングモニターを中心に展開。母体は「INNOCN」。こちらも日本国内だとAmazonで多数コスパに優れるモデルを見かける。TITAN ARMYは近年、日本国内でもAmazonのみならずパソコン専門店でも販売を拡大し、高いコストパフォーマンスと高品質な製品で注目を集めている。

TitanArmy

まとめ

この記事では、量子ドット・ミニLED、DisplayHDR 1400、4Kに対応したモニター2機種の紹介をしてきた。HDR 1400に対応したモニターは、まだ数が少ないものの、TCL 27R83UやTITAN ARMY M27E6V-PROなど、高性能なモデルが登場している。

これらのモニターは、量子ドット技術やミニLEDバックライトを採用することで、従来のモニターよりも高いHDRクオリティを体験可能で、ゲームや映画鑑賞に最適な選択肢となるだろう。モニター選びに迷ったら、ぜひこの記事で紹介した情報を参考に、自分にぴったりの一台を見つけてほしい。

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