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最近「Recall(リコール)」っていうWindows 11の新機能が話題になってるけど、一体何ができるの? なんかちょっとAIに監視されてるみたいで怖い気もするんだけど…

(ZACK IT編集)
確かに「Recall(リコール)」は画期的な機能だけど、その分、どんな仕組みで、何ができて、プライバシーはどう守られるのか気になるよね。でも今後AIエージェントがより一般化したらどのみち避けられない道かもね。今回は、Windows 11の「Recall(リコール)」機能について、疑問を徹底的に解消していくから安心してくれ!
Windows 11 Recall(リコール)機能とは?
「Recall(リコール)」機能とは、マイクロソフトが発表したWindows 11の新しいAI機能の一つであり、ユーザーが過去にPCで行ったほぼ全ての操作を記録し、探索可能なタイムラインを使用して、前に見たことを覚えているコンテンツを自然言語で検索することができるという画期的な機能である。具体的には、画面に表示された内容、開いたアプリケーション、閲覧したウェブサイト、作成・編集したドキュメントの内容まで、時系列にスナップショットとして数秒ごとに記録される。ただし、スナップショットに保存されるアプリや Web サイトは常に制御でき、スナップショットを削除したり、一時停止したり、いつでもオフにしたりできる。
ただこの機能については完全新規というわけではなく、2024年5月の「Copilot + PC」発表当時から実装はわかっていたもの。当時この機能についてデータ管理やプライバシー配慮の問題から賛否があり正式実装にまでかなり時間がかかった印象。
Recall(リコール)機能でできるようになること
「Recall(リコール)」機能を活用することで、ユーザーは以下のような悩みを解決できる可能性を秘める。
これらの機能により、情報収集、タスク管理、コミュニケーションなど、PCを利用するあらゆる場面において、効率性と生産性が向上することが期待される。
Recall(リコール)機能の動作要件は?自分のPCは使える?
現時点では、一部の「Copilot+ PC」として発表された特定のハードウェアを搭載したデバイスで利用が可能だ。具体的には40TOPS以上のAI性能を持つNPUを搭載しているデバイスでユーザーは「Recall(リコール)」機能を使用することができる。
項目 | リスト |
---|---|
対応CPU | 8 つの論理プロセッサ |
対応NPU | 40 TOP以上のAI性能を持つNPU |
メモリ(RAM) | 16 GB RAM |
ストレージ | 256 GB のストレージ容量(50GB以上の空きが必要) ※デバイスのストレージ領域が 25 GB 未満になると自動的に一時停止 |
備考 | デバイス暗号化または BitLocker を有効にする必要あり Windows Hello拡張サインイン セキュリティに登録必須 |
基本的にこれらの要件は、「Copilot+ PC」の名前を冠したPCを購入して利用していれば要件を満たすことができる。
また、様々なプライバシーデータにアクセスる仕組み上、BitLockerなどのデータ暗号化技術の搭載は必須だ。また生体認証により、同じデバイス上の異なる Windows ユーザー間で共有したりすることはない点も安心だ。
Recall(リコール)機能の使い方・呼び出し方法
Recall(リコール)機能は対応更新プログラムを適用した後に利用可能となる。使い方はシンプルで、まず初期設定ではRecall機能はオンになっていないため、下記の手順で有効化すいる。
Recall(リコール)機能はショートカットキー(【Windows】キー+【J】キー)で簡単に呼び出すことが可能だ。
まとめ
Windows 11のRecall(リコール)機能は、まさにSF映画の中にある自立型AIエージェントではないものの、その第一歩ともいえる画期的機能。一方でプライバシーやデータ暗号化の必要性が付きまとい、使用には賛否が生まれることは間違いない。
しかしそんな諸刃の剣ともいえるAI機能に将来、業務や日常の大部分を預けてスマートに生活する姿を妄想して思いを馳せると非常に心が躍るのは不思議な気分だ。