【何ができる?】Windows 11 Recall(リコール)機能とは?使い方や動作環境、プライバシー設定まで徹底解説
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【何ができる?】Windows 11 Recall(リコール)機能とは?使い方や動作環境、プライバシー設定まで徹底解説

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Copilot PC<br>ユーザー
Copilot PC
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最近Recall(リコール)っていうWindows 11の新機能が話題になってるけど、一体何ができるの? なんかちょっとAIに監視されてるみたいで怖い気もするんだけど…

Kotack<br>(ZACK IT編集)
Kotack
(ZACK IT編集)

確かにRecall(リコール)は画期的な機能だけど、その分、どんな仕組みで、何ができて、プライバシーはどう守られるのか気になるよね。でも今後AIエージェントがより一般化したらどのみち避けられない道かもね。今回は、Windows 11の「Recall(リコール)」機能について、疑問を徹底的に解消していくから安心してくれ!

本記事では、Windows 11の最新機能である「Recall(リコール)」について、その機能概要から具体的な活用方法、動作要件や対象PC、そして気になるプライバシーに関する情報までを詳しく解説する。直近の更新プログラムプレビュー「KB5055627」に段階的ロールアウトされる予定として再度話題となった本機能は果たしてどのようにあなたのPC利用体験を変えるのか、そして安全に利用するための注意点についても深く掘り下げていく。

Windows 11 Recall(リコール)機能とは?

「Recall(リコール)」機能とは、マイクロソフトが発表したWindows 11の新しいAI機能の一つであり、ユーザーが過去にPCで行ったほぼ全ての操作を記録し、探索可能なタイムラインを使用して、前に見たことを覚えているコンテンツを自然言語で検索することができるという画期的な機能である。具体的には、画面に表示された内容、開いたアプリケーション、閲覧したウェブサイト、作成・編集したドキュメントの内容まで、時系列にスナップショットとして数秒ごとに記録される。ただし、スナップショットに保存されるアプリや Web サイトは常に制御でき、スナップショットを削除したり、一時停止したり、いつでもオフにしたりできる

ただこの機能については完全新規というわけではなく、2024年5月の「Copilot + PC」発表当時から実装はわかっていたもの。当時この機能についてデータ管理やプライバシー配慮の問題から賛否があり正式実装にまでかなり時間がかかった印象。

Recall(リコール)機能でできるようになること

「Recall(リコール)」機能を活用することで、ユーザーは以下のような悩みを解決できる可能性を秘める。

  • 過去の作業内容の瞬時な検索:キーワードや日付、時間などを指定するだけで、過去に行った作業内容の画面スナップショットを素早く検索できる。これにより、ファイル名や保存場所を忘れてしまった場合でも、内容に基づいて容易に情報を探し出すことが可能になる。
  • ウェブサイトの閲覧履歴の詳細な追跡:単にURLだけでなく、過去に閲覧したウェブサイトの特定時点の表示内容を再現できる。これにより、「あの時見た記事の重要な部分をもう一度確認したい」といったニーズに応えることができる。

これらの機能により、情報収集、タスク管理、コミュニケーションなど、PCを利用するあらゆる場面において、効率性と生産性が向上することが期待される。

Recall(リコール)機能の動作要件は?自分のPCは使える?

現時点では、一部の「Copilot+ PC」として発表された特定のハードウェアを搭載したデバイスで利用が可能だ。具体的には40TOPS以上のAI性能を持つNPUを搭載しているデバイスでユーザーは「Recall(リコール)」機能を使用することができる。

項目リスト
対応CPU8 つの論理プロセッサ
対応NPU40 TOP以上のAI性能を持つNPU
メモリ(RAM)16 GB RAM
ストレージ256 GB のストレージ容量(50GB以上の空きが必要)
※デバイスのストレージ領域が 25 GB 未満になると自動的に一時停止
備考デバイス暗号化または BitLocker を有効にする必要あり
Windows Hello拡張サインイン セキュリティに登録必須

基本的にこれらの要件は、「Copilot+ PC」の名前を冠したPCを購入して利用していれば要件を満たすことができる。

また、様々なプライバシーデータにアクセスる仕組み上、BitLockerなどのデータ暗号化技術の搭載は必須だ。また生体認証により、同じデバイス上の異なる Windows ユーザー間で共有したりすることはない点も安心だ。

Recall(リコール)機能の使い方・呼び出し方法

Recall(リコール)機能は対応更新プログラムを適用した後に利用可能となる。使い方はシンプルで、まず初期設定ではRecall機能はオンになっていないため、下記の手順で有効化すいる。

  1. [Windows 設定] > [プライバシーとセキュリティ > Recallリコール & スナップショット ] に移動
  2. [スナップショットの保存] オプションを [オン] にする
  3. Recall(リコール)を初めて開くと、スナップショットの保存を許可するかどうかを確認するメッセージが表示されるため、[OK]を押す

Recall(リコール)機能はショートカットキー(【Windows】キー+【J】キー)で簡単に呼び出すことが可能だ。

まとめ

Windows 11のRecall(リコール)機能は、まさにSF映画の中にある自立型AIエージェントではないものの、その第一歩ともいえる画期的機能。一方でプライバシーやデータ暗号化の必要性が付きまとい、使用には賛否が生まれることは間違いない。

しかしそんな諸刃の剣ともいえるAI機能に将来、業務や日常の大部分を預けてスマートに生活する姿を妄想して思いを馳せると非常に心が躍るのは不思議な気分だ。

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