探す人
最近、コンパクトでも性能の良いPCの選択肢が増えてきたしこれを機にメインPCもミニPCにしてしまおうかと思うんだけど、GEEKOMってブランドたまに見かけるもののよく知らないんだよね…。なんかよくわからない怪しいメーカーとかに手を出すのはちょっと怖いし。
(ZACK IT編集)
GEEKOMは意外と結構前からAmazonで「ミニPC」を探すと名前を見るブランドだけどね~。Amazonでよく見るブランドとしてはもう一社あるけどそこと双璧をなす有名ミニPCメーカーだと思うよ。
特に今回レビューする『MINI IT13』は「Meteor Lake」や「Lunar Lake」がリリースされた今CPUの世代は少し前のものとなってしまうけど性能と価格のバランスは取れたコスパモデルなので今回検証していくからぜひ参考にしてみてくれ!
GEEKOMについて 概要
GEEKOMは、日本国内では主にAmazonや自社公式ストアで販売展開する、コンパクトな高性能ミニPCを提供するメーカーとして近年注目されている。
「Mini PCで、もっとスマートでシンプルな生活を」をモットーとしており、非常にスタイリッシュでMac製品をほうふつとさせるような洗練されたおしゃれなデスクに似つかわしいデザインの製品を多数投入していることが特徴だ。
製品ラインナップも豊富だが、バリバリゲーミングというよりかは、ビジネス/クリエイティブ/カジュアルゲーミングをターゲットユーザーとして絞り込んで展開している印象。
スペースを取らない高性能なPCを求めるユーザーには、ぜひ知っておいてもらいたいブランドの一つ。
GEEKOMはどこの国の会社?
GEEKOMのブランド名は、コンピューター製品への熱狂的なファン”Geek”からきている。
GEEKOMは台湾で創業し、研究開発本部(R&D)拠点として各国に支社を設けているとするが社名にはShenzen Jiteng Network Technology」とあるので本社と製造拠点は中国深センのようだ。
安全性は大丈夫?保証期間は?
GEEKOMは国際的な安全基準を満たす製品を製造しており、CE、CB、RoHSなどの各種認証も取得している。また日本の法令にも順守するため、PSE認証やTELEC(電波法)にも準拠した製品となっていることが製品ラベルを見ることができるため、ある程度日本販売用にローカライズしてきているようだ。
保証期間に関しては標準の本体保証で「3年保証」となっており、ミニPCを販売するメーカーとしては比較的長めなのが安心材料のひとつ。
GEEKOMの評判は?
最後に、「GEEKOMはよく聞いたことがない」、「安全性は大丈夫なの?」という方向け。
日本国内でも昨今はミニPCブランドとしてある程度の地位を築いており、YoutubeやAmazonでの使用報告やレビューは少なくない。
海外に目を向けて各国の販売状況を見ても、「MINI IT13」シリーズは米国Amazonで直近の月間販売台数だけ見ても100台超は販売されており、レビュー自体もかなり多くついているので日本国内もこれから知名度が上がって行く過渡期かもしれない。
「GEEKOM MINI IT13」製品概要
早速製品についてみていく。
当製品はGEEKOMが提供するIntel CPUモデルのコンパクトPCで、特にカラーがブルーを基調としたデザインが特徴。製品画像だとやや鮮やかなメタリックに見えるが、実際届いた提供品を見ると意外とシック調で落ち着いた色味。このブルーカラーがインテルに合わせたカラーなのかはわからないが、AMD Ryzen機は普通のシルバーもしくはガンメタリックだ。なのでそこはかとなく特別感があり、ブルー系が好きな筆者には所有欲を満たさせてくれる良機種。
コンパクトながらも、第13世代Intel Core i9 13900Hを搭載し、日常使いの作業からクリエイティブな作業まで幅広く対応できるハイエンドな性能を持つCPUを搭載している。また、SSDやRAMのも今回レビューする機種は32GB/2TBと中々強い構成。ちょっとした動画編集や写真編集であれば困らない構成だ。
Intel CPUって不具合問題が一時期話題となったけど、大丈夫なの?
Intel CPUの不具合問題についてはIntel公式でも声明が出ており、当サイトでも何度も取り上げまとめてきた。基本的に今回問題となったのはデスクトップ向けIntel Core i5~Core i9の一部モデルとなっており、モバイル向けのCoreシリーズは対象となっていない。
実際、筆者は今回BIOSの設定を弄ってまで高負荷検証を1~2週程度検証したのみにとどまるが、アプリケーションの起動失敗や解凍エラー、ブルースクリーンは一度も見ることはなかった。
Intel CPUの不具合問題についてもっと詳しく知りたい方は下記の記事を参照。
「GEEKOM MINI IT13」スペック詳細
現在GEEKOMの公式ストアで取り扱っている「GEEKOM MINI IT13」シリーズのモデルは下記の2機種。過去にはCore i5モデルのコスパに優れたモデルもあるようだが販売終了となっている模様。
今回分解して判明したパーツも書きにスペックとしてまとめているが、あくまで2024年10月時点で提供を受けた機材の部材。製造時期によって細かな仕様が変更を受ける可能性も否定できないので参考までに。
スペック | Core i9モデル | Core i7モデル |
---|---|---|
OS | Windows 11 Pro | |
CPU | Intel Core i9-13900H | Intel Core i7-13620H |
コア数 | 6P+8E | 6P+4E |
スレッド数 | 20 | 16 |
キャッシュ | 24MB | 24MB |
最大クロック周波数 | 最大5.40 GHz | 最大5.0 GHz |
TDP | 45W | |
内蔵グラフィック | Intel Iris Xe graphics | |
メモリ | 32GB | |
SSD | 2TB | 1TB |
I/Oポート | 3 x USB 3.2 Gen 2 ポート 1 x USB 2.0 ポート 2 x USB4 ポート 1 x SDカードリーダー 1 x ヘッドホンジャック 1 x 2.5GbE LANポート 2 x HDMI 2.0 1 x 電源コネクタ 1 x 電源ボタン | |
Bluetooth + Wi-Fi | MediaTek AW-XB591NF | |
LAN | Intel I225-V | |
パッケージ内容 | 1 x Mini IT13 Mini PC本体 1 x VESAマウントキット 1 x ACアダプタ(120W)+電源コード 1 x HDMIケーブル 1 x ユーザーガイド 1 x サンキューカード | |
サイズ | 117mm x 112mm x 49.2mm | |
重量 | 652g |
Core i5の高コスパモデルは既に無いが一方で残っているいずれのモデルもメモリの搭載が32GBかつパワフルなCPUのためクリエイティブ用途に期待が持てる。
ラインナップ別製品価格
Core i7モデルは10万円切り通り越して9万を下回る手頃な価格でメモリ32GBと1TBのモデルが購入できてしまう。
項目 | Core i9モデル | Core i7モデル |
---|---|---|
定価 | ||
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ウェブブラウジングだけであればIntel N100搭載の更に安いモデルも存在するが、ある程度他のマルチタスクもそつなくこなすという意味で、この特別クーポンで手頃感のあるCore i7モデルも十分選択肢に入るのではないだろうか。
項目 | GEEKOM NUC MINI AIR12 Lite |
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定価 | |
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※2024/11/14時点での価格を算出。定価に値上げ/値下げが発生した場合にはこの限りではない点ご了承ください
付属品チェック
先ほどのスペック詳細にも載せたが改めて提供された機材の付属品チェック。
「GEEKOM MINI IT13」のパッケージには、本体のほか、電源アダプタ・コード、VESAマウントキット、HDMIケーブル、ユーザーマニュアルが含まれている。VESAマウントが付属しているのは75mmや100mmのVESAマウントに対応したPCモニターの背面に設置するのに役立つ。フットプリントの小さなミニPCならではの省スペース化で、デスク周りをすっきりさせたいスマートな人には非常に便利。
ただし日本国内向け製品としてはマイナスポイントが下記。
付属のコンセントがアース付きの3ピンタイプとなっており、一般的に恐らくユーザーがよく目にする2ピンタイプとは別となるため場合によってはOAタップの準備が必要かも。もちろん100V自体には対応しているので筆者はこのコンセントをそのままアース付きで検証に使用した。
とはいえ3ピン→2ピン変換アダプターは安価に入手可能なので、200~300円で1つ用意するのもアリ。
外観チェック
安っぽくないシックなテクスチャのブルーメタリック筐体。個人的に青系が好きなので好み。搭載CPUのIntelカラーに寄せたかどうかは不明。
製造は「Shenzen Jiteng Network Technology」と記載あり。
フロントIO
USB 3.2ポート(最大10Gbps)やヘッドフォンジャックなど、日常的に使用するポートが前面に配置されており、使いやすさが考慮されている。
リアIO
背面には、HDMIポート、USB4 ポート(最大40Gbps)、LANポートがあり、マルチモニター環境で効率よく作業を進めたいユーザーにおすすめ。
欲を言えばUSB Power Deliveryの給電対応であるとなおいいが残念ながらType-CポートにPD対応ケーブルとACアダプターを接続して電源オンを試みたがいずれのポートもPD非対応だった。
サイド(SDカードスロット)
「GEEKOM MINI IT13」のサイドはメッシュパネルが大きくとられており、エアフローを最大化できる工夫が施されている印象を受ける。
SDカードスロットが側面にあり、カメラユーザーなどが簡単にデータを取り込むことができる。検証パートでは筆者がカメラ用に使用しているSandiskのSDカード2機種を使用し計測しているが、結果は後程。
逆サイドにはケンジントンロックのみ。
サイズや重量など
本体の重量は以外にもスペック公称値よりも軽量なことに驚き。
本体+ACアダプタ+電源コードで1kg切り。ただ、携帯するものでもないかと思うのであまり重量を重視しても仕方がなく安定性重視でお願いしたいものだ。それにしても120WのACアダプタとは思えないほど小型軽量。