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インテルデスクトップ向け新CPU「Core Ultra 200S」シリーズ発表!発売日は?

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自作PCユーザー
自作PCユーザー

Arrow Lakeが今年出るって聞いてたから新しいPC組まずに待ってたんだけど、

インテルの新しい「Core Ultra 200S」シリーズってやつすごく気になってるんだけど、実際どう?

Kotack<br>(ZACK IT編集)
Kotack
(ZACK IT編集)

ああ、ついに発表されたね。「Core Ultra 200S」シリーズ(コードネーム:Arrow Lake)。今回の新モデルは、インテル14世代CoreシリーズまでのCPUとチップセットも刷新されてパフォーマンス面だけでなく消費電力面でも注目されてるよ。

インテルの新CPU「Core Ultra 200S」がついに発表された。本記事では、Arrow Lakeアーキテクチャを採用したこのデスクトップ向けプロセッサーの特徴やスペック、さらに発売日について詳細に解説する。気になる不具合の解消や、注目のNPU搭載によって「Copilot + PC」への対応は予定されているのか、そのあたりも含めてまとめたので、最後までチェック。

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インテル「Core Ultra 200S」プロセッサーとは?

インテルの新CPU「Core Ultra 200S」は、最新のArrow Lakeアーキテクチャを採用したデスクトップ向けプロセッサーだ。前世代である第14世代「Raptor Lake」と比べ、大幅な電力改善が加えられたとする。

また、以前から指摘されており、公式発表では最新BIOSをもって解決済みとする「Intel CPUの不具合問題」も出ない完全最新アーキテクチャであることで安定性の向上が図られている。

これにより、PCゲームのエンスージアストユーザーへも再び強くアプローチするモデルということになるだろう。インテルのこれまでの信頼性と技術力をさらに強化した形で、次世代PCの基盤となることが期待されている。

「Core Ultra 200S」の主な特徴

「Core Ultra 200S」の主なメリット

  • 14世代から進化したパフォーマンス(ハイパースレッディングはサポートせず)
  • 大幅改善された電力効率性(最大165W削減)
  • 新たに追加されたAI機能(最大50%の向上|285K/9950X)
  • Thunderbolt 4を統合、Thunderbolt 5もサポート

「Core Ultra 200S」の最大の特徴は、進化したマルチスレッド性能だ。前世代と比べて、効率的にタスクを処理できるように設計され、最大14%のパフォーマンス向上をアピールする。特にゲームやクリエイティブ作業においてそのパフォーマンスが光る。

また、インテルとしてデスクトップ向けとしては初のAI PCとしてのアクセラレーション機能も搭載され、AI関連の処理速度が格段に向上している。AI機能といえばNPUだがAMDは強化型内臓グラフィックスを搭載するいわゆるAPUシリーズでは2024年8000GシリーズとしてNPUを一部モデルで搭載している。

さらに、今回のシリーズではThunderbolt 4やWi-Fi 7など、最新技術への標準対応が充実しており、次世代の接続性を考慮した作りになっている。これにより、より快適なPC環境を実現することが可能だ。統合型ではないものの、次世代のThunderbolt 5もサポートしているためハイエンドマザーでの更なる高速接続性に期待だ。

「Core Ultra 200S」シリーズのスペック&製品リスト

この度発表された「Core Ultra 200S」は、5モデルがラインナップされており、それぞれ異なる性能を持っている。以下は主なスペックのリストだ。

項目Core Ultra 9
285K
Core Ultra 7
265K
Core Ultra 7
265KF
Core Ultra 5
245K
Core Ultra 5
245KF
Pコア数88866
Eコア数16121288
スレッド数2420201414
L3 Cashe/MB3630302424
L2 Cashe/MB4036362626
最大ブーストクロック(TVB)
/GHz
最大 5.70最大 5.50最大 5.50最大 5.20最大 5.20
Pコア最大周波数 (ターボ時、GHz)最大 5.50最大 5.40最大 5.40最大 5.20最大 5.20
Eコア最大周波数 (ターボ時、GHz)最大 4.60最大 4.60最大 4.60最大 4.60最大 4.60
Pコア基本動作周波数 (GHz)3.703.903.904.204.20
Eコア基本動作周波数 (GHz)3.203.303.303.603.60
プロセッサー・グラフィックスIntel GraphicsIntel GraphicsIntel Graphics
メモリー最大速度 (MT/秒)DDR5-6400DDR5-6400DDR5-6400DDR5-6400DDR5-6400
PBP125125125125125
MTP250250250159159

インテル14世代から同様F付きのモデルは内臓グラフィックスがないモデルとなっている。

大きく異なる点はハイパースレッディング(HTT)機能が廃止されたことだ。それにより最大スレッド数は14世代から大きく減少することとなるが、インテルはMax性能よりもまずは最新世代で電力効率性や安定性に重きを置いたという事だろう。

また、Arrow LakeではL2キャッシュ(合計)がRaptor Lake世代と比較して増加している。

Copilot + PCへの対応状況

「Core Ultra 200S」に搭載されるNPUの性能を表す「TOPS性能」は最大13TOPSであり、「Copilot + PC」の要件とする40TOPSを満たしていないため、「Copilot + PC」として市場に出ることはないだろう。ただ、NPUを使ったアプリケーションが今後増えていくことが予想され、その際は従来のNPU無しのプロセッサーと比較した際に優位に立つ可能性がある。

「Core Ultra 200S」のBOX製品はいつ発売?

「Core Ultra 200S」の発売日については、正式なリリースが既に発表済みだ。

発売解禁日時は2024年10月25日(金)の日本時間に発売することが小売店などからも告知されている。

秋葉原の老舗PC専門店「ツクモパソコン本店」X公式アカウントより引用。


事前予約も一部のショップで開始されているため、新しいPCをインテル新CPUで組みたいユーザーは要チェック。

「Core Ultra 200S」シリーズの価格

「Core Ultra 200S」の発売価格をまとめる。また、比較用にまた、現在のインテル14世代(Raptor Lake)の実勢価格を調べてみた。

Arrow Lake発売価格(予定)価格差
Core Ultra 9
285K
115,800円
(税込)
+38%
Core Ultra 7
265K
78,800円
(税込)
+22%
Core Ultra 7
265KF
75,800円
(税込)
+21%
Core Ultra 5
245K
59,800円
(税込)
+30%
Core Ultra 5
245KF
56,800円
(税込)
+41%
Raptor Lake実勢価格
Core i9 14900K84,117円(税込)
Core i7 14700K64,626円(税込)
Core i7 14700KF62,606円(税込)
Core i5 14600K45,906円(税込)
Core i5 14600KF40,212円(税込)

Raptor Lakeは不具合問題があったといえ現在は最新BIOSの提供により問題が解決したとする。そんな中で手頃な価格になりつつある第14世代CPUと比べるのも忍びないがそうはいっても「Core Ultra 200S」シリーズは若干ご祝儀が載ったお高めな価格であると言わざるを得ない。

また、チップセット刷新により従来の700/600シリーズチップセット搭載マザーボードは使用不可なので注意したい。

もし安定性や電力効率性に重きを置く場合はArrow Lake(「Core Ultra 200S」)を迷わず買うべきかもしれないがゲーミング性能を重視する場合はAMDのRYZEN 7 7800X3D等の3D Vキャッシュ搭載のAMD CPUを選択肢として検討するのもありだろう。

まとめ

インテルの「Core Ultra 200S」は、次世代のデスクトップ向けプロセッサーとして、Arrow Lakeアーキテクチャを採用し、パフォーマンスと安定性、そして電力効率が大幅に向上。AI機能への対応や最新技術の統合により、新たなAI PCとしての体験を加速する。

発売日が待ち遠しいが、事前予約や情報更新に注目し、準備を整えておくとよいだろう。

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